Zoomでミーティングなどを行う場合、パソコン(ノートパソコンを含む)やタブレットは必需品ですよね。
スマホでもできるのですが、画面が小さいので大人数を一度に表示できないのがネックになります。
パソコンは高性能に越したことはありませんが、現在お使いのものでもほとんどの場合大丈夫です。
それどころかかなり古いパソコンでも、やり方次第では使えます。
ただし、Windows11をお使いになることをお考えでしたら、古すぎるとWindows11自体が使えない可能性がありますのでご注意ください。
Windows11でZoomを使うための条件に関しましては、以下の記事をご覧いただければと思います。
本記事では、Zoomを使うために必要なパソコンのスペックや要件を解説しております。
パソコンをお探しになるための事前知識としてご利用いただければ幸いです。
もしZoomをお使いになるためのおすすめノートパソコンをお探しでしたら、こちらの記事がお役に立てるかもしれません。
よろしかったどうぞ!
Zoomが使えるパソコンに必要なもの
冒頭でもふれましたが、Zoomができるパソコン自体の敷居は高くありません。
お近くの家電量販店でセール中のお安いパソコンでも十分な場合が多いです。
以下で、Zoomでミーティングをするためのパソコンの必要スペック(システム要件)やソフトウエア、その他の付属品について解説します。
CPUやメモリ
Zoom公式サイトの情報では、CPUとメモリ(RAM)は以下を推奨しています。
部品 | 要件 |
---|---|
CPU | デュアルコア2Ghz以上 ※画面共有機能を利用時する場合はクアッドコア以上 |
メモリ | 4GB |
画面共有機能といいますのは、あなたの映像の代わりに、あなたのパソコンやタブレットの画面をメンバーの皆さんに見せることが可能な機能です。
パソコン内の写真を見せたり、アプリの画面操作を教えたりする場合に便利ですね。
Zoom公式情報的には、この機能を利用する場合はクアッドコア(コア数が4)以上のCPUをおすすめしています。
利用しないのであれば、デュアルコア(コア数が2)以上のCPUでよいということですね。
具体的には、以下のCPUが推奨されるということになります。
種類 | 通常利用 | 画面共有利用 |
---|---|---|
Intel系CPU | Core i3-5000番台以上、 Core i5-5000番台以上、 Core i7、Core i9 | Core i3-9000番台以上、 Core i5-5000番台以上の4コア、 Core i7の4コア以上、Core i9 |
AMD系CPU | Ryzen、FX、 A-SERIES、 Athlon | Ryzen、FX、 A-SERIESの上位 |
Intel系CPUのCore i3-5000番台のパソコンは2015年頃に発売されていたパソコンですので、お買得な中古パソコンがありそうです。
上の一覧内のCPUは、Windows10までのOSが利用可能なCPUです。
冒頭にも書きましたが、Windows11のご利用をお考えでしたらWindows11のシステム要件に見合ったCPUが必要になります。
OSやブラウザ
Zoom公式情報を見ましたが、有名なOSはどれもZoomを使えるようです。
OSの要件
Zoom公式サイトのパソコンのOSやブラウザに関する要件の情報です。
OS | バージョン |
---|---|
Windows | 10、11(注) |
mac | maxOS X、macOS10.10以降 |
Linux | 有名どころはほとんど大丈夫です 詳細はZoom公式サイトでご確認ください |
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ブラウザの要件
古いバージョンでもZoomは使えるようですが、セキュリティへの配慮をお忘れなく。
基本的には、ブラウザは常に最新バージョンをお使いになることをおすすめします。
ブラウザ | バージョン |
---|---|
Edge | 最新バージョンから2バージョン以内(※) |
GoogleChrome | 最新バージョンから2バージョン以内(※) |
Firefox | 最新バージョンから2バージョン以内(※) |
Safari | 最新バージョンから2バージョン以内(※) |
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カメラ
Zoom公式情報では、内蔵またはUSBプラグインのWEBカメラと記載されています。
メーカー各社のWEBカメラも列挙されていますが、ビジネス向けの高価なもの(数万円以上)が多いです。
実際は個人向けで1万円以下で購入可能なWEBカメラで十分と思います。
カメラの性能は、720p以上の解像度のものでしたら大丈夫でしょう。キレイさをお求めでしたら、1080p(フルHD)以上がおすすめです。
ミーティングはネットで、というのが今後は普通の世の中になるかもしれませんので、顔を映すためのWebカメラはあまり妥協しない方が良いでしょう。
ネットワーク機能
Zoom公式情報によりますと、グループミーティングを行う場合は数Mbps程度の回線速度が推奨されていました。
ここでいいます回線の速度は、ノートパソコンと接続先のZoomサーバ間の通信速度を指します。
最近のノートパソコンやタブレット、スマホなどのネットワーク機能の性能は、有線LANはもちろんのことWifiも高速でして、購入時に念のために確認は必要ですが、問題になることはほぼ無いでしょう。
Zoomでミーティングを行う場合、重要なのは、ノートパソコンやタブレットなどの接続先になります。
ご自宅に光回線などの高速回線を契約されている場合は、まず問題ありません。
それ以外の以下の場合は、注意が必要です。
- デバイスの接続先が、テザリングを利用したスマホの場合
- ホームルーターなどのデータ通信SIMを使用したネットワークサービスを利用する場合
Zoomが全くできないわけではないのですが、有線LANやWifiに比べて、周辺の環境やネットワークが混む時間帯などの影響を受けやすいので不利です。
マイク
Webカメラにマイクが内蔵されている場合は、もちろん不要です。
無かったとしてもマイクだけ、もしくはマイク付きヘッドフォン(ヘッドセット)などが1000円前後で購入できます。
ノートパソコンでしたら付いている機種が多いので、内蔵されているものを利用しましょう。
スピーカー
最近のノートパソコンは、ほとんどの機種でスピーカーは標準装備されています。
スピーカーの品質は、相手の声を聴くだけですので、特にこだわる必要はないでしょう。
据え置き型のデスクトップパソコンの場合は、お好みに応じて購入する必要があります。Zoomだけのことを考えた場合、それほど高価なものは必要ありません。
オンラインセミナーのように講師のお話を聴くだけの場合は、場所によってはヘッドホンが必要になることもあるかもしれません。
安価なものをひとつ持っておいても良いと思います。
細かい点に関しましてはZoomの公式サイトでご確認いただければと思います。
パソコンを準備する方法をタイプ別に解説
パソコンをお持ちでない方は、あなたのパソコンの利用形態に合った機種を購入することになります。
「利用形態に合った」の意味は、例えばZoom以外にもワードやエクセル、動画編集に画像加工など、ハードに使う場合は高スペックのパソコンが良いですし、ブラウザでネット検索する程度でしたら比較的低スペックのお買得なパソコンで十分ということです。
以下のタイプ別に難易度を付けて解説していきます。
- 新しく購入する場合(初級)
- 現在使用中のパソコンを利用する場合(中級)
- 使わなくなったパソコンを再利用する場合(上級)
- 中古パソコンを購入して利用する場合(上級)
新しく購入する場合(初級)
新しくパソコンを購入する場合は、お店の店員さんと相談して選ぶことができますので、パソコン初級者でも安心できます。
「Zoomが動くパソコンで、その他にxxxや〇〇〇なども快適に使いたい」や「最低限Zoomが使えれば良いです」などと、あなたの使い方を具体的にお伝えすれば、店員さんがおすすめしてくれるでしょう。
その際、必要以上に高いパソコンを購入しないように、最低限の情報は事前に仕入れていた方が安心できます。
パソコンの用途がZoomとブラウザを利用することぐらいでしたら、安いパソコンで大丈夫でしょう。
ストレージ(HDD、SSDなど)の量は256GBもあれば十分です。もちろんそれ以上搭載されていても問題ありません。
内蔵メモリは、Zoom公式情報では4GB以上を推奨しています。
ご存じと思いますが、パソコン上で動くアプリは、Zoomだけではありません。ですので、内蔵メモリは少し余裕を持たせることをおすすめします。
Windows11搭載ノートPCの場合は、8GB以上が良いとおもいます。
Zoom以外にもパソコンを活用しようとお考えの場合は、16GB搭載機がおすすめです。
Webカメラが内蔵されているパソコンだと別途購入する必要がなくなります。
最近のパソコンの内蔵Webカメラでしたら問題ないです。
マイクは別売りされています。
安価ですので、あえてマイク付きのパソコンを探す必要はないでしょう。
これらの内容をもとに家電量販店の店員さんにご相談されても良いのですが、少しでもお得にお買い物をされたい場合は、やはりネットで購入された方が良いのはご存じだと思います。
ネットでお探しになる場合は、国内大手の家電メーカーよりもパソコン専門メーカーのほうがコスパが良いことが多いです。
また、最新型の機種ではなく数年前に発売されて安売りされている高性能なパソコンは特に狙い目です。今でも十分高性能で使える機種なのに、ちょっと古いというだけで安売りされる場合が結構あるんですよね。
次の章でZoomにおすすめなパソコンとはどのようなものかについて解説しております。
ぜひご参考になさってください。
現在使用中のパソコンを利用する場合(中級)
現在ご利用中のパソコンの場合、Webカメラやマイクなどが内蔵されているのでしたら問題なく使えると思うのですが、内蔵されていない場合はご自分で購入してセットアップする必要があります。
ですので中級としました。
前章で解説したようなカメラやマイクをお選びになれば良いのですが、100%保証できないところが難しいところです。
ネットで実績情報などを検索されるのも手ですね。
使わなくなったパソコンを再利用する場合(上級)
使わなくなったパソコンは、たぶんOSが古かったり(Windows7など)CPUやメモリが推奨品から外れてしまっていたりなど、そのままでは使うのが困難な状態になっていると思います。
その場合は、Linuxなどの軽量OSをインストールして用途を限定して使用しますと十分使えるようになります。
しかし、かなりのスキルが必要になります。
さらに、繰り返しになりますが、Windows11のご利用をお考えでしたらMicrosoftが提示してますシステム要件をクリアすることが必要になります。
中古パソコンを購入して利用する場合(上級)
5年前に15万円したパソコンでも、中古で購入しますと5万円以下で購入できたりします。
そのままの状態でZoomが利用できれば良いのですが、使い勝手が悪い場合はOSを軽量なものに入れ替えると快適に使えるようになる可能性があります。
ですので、OSを再インストールする前提で中古パソコンを購入したほうがよいです。
「使わなくなったパソコンを再利用する場合」と同様に高いスキルが必要です。
Zoomにおすすめなパソコン
パソコンとタブレットやスマホなどのモバイル機器は、どちらでもZoomを利用可能ですが、一番の違いは画面の大きさですね。
冒頭でも軽くふれましたが、タブレットやスマホでは大人数を一度に表示できません。
パソコンの場合は1画面に最大25人(高性能パソコンの場合は49人)を同時に表示できますが、モバイル機器の場合は1画面に最大4人までです。
大勢でワイワイ楽しむためにはパソコンが必要になります。
大人数でのミーティングは有意義で楽しいですので、タブレットやスマホよりもパソコンが良いと思います。
また、パソコンには大きく分けて以下の2種類があることはご存じだと思います。
- 薄型で携帯性にすぐれたノートパソコン
- 据え置き型のデスクトップパソコン
Zoomをお使いになる前提ですと、場所を選ばずどこでもコミュニケーション可能なノートパソコンのほうが有利だと考えます。
でも一言でノートパソコンといいましても、様々な種類の機種があります。また、各機種の対象となる利用目的などによっても、性能(スペック)が大きく異なっています。
以下で、Zoomを使うためにおすすめなノートパソコンとはどのくらいの性能(スペック)なのかを解説していきたいとおもいます。
Zoomとブラウザが使えれば十分
まずは、Zoomをメインに使うがZoom以外はブラウザでホームページを閲覧するぐらい、という方に向けたノートパソコンについて説明します。
以下のようなスペックであれば、Zoomが普通に使えて、さらにブラウザで色々なサイトを見るといった用途であれば十分可能です。
たまには気分を変えてお出かけ先でブログ更新、といった用途でも問題ありません。
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ以上 |
CPU | Zoomが快適に動作 |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | SSDで200GB以上(NVMeがおすすめ) |
有線LAN | 必須ではないがあると安心 |
無線LAN | Wifi5 IEEE802.11 ac/a/b/g/n対応 以上 |
USB | USB3.0以上が2ポート以上 |
Webカメラ | 720p以上 |
内蔵マイク・スピーカー | あり |
ポイントは、モニターの大きさとCPUの性能、内蔵メモリ量といったところでしょう。
ノートパソコンの本体重量も重要なのですが、ノートパソコンを移動する頻度によって許容できる重量が大きく変わってきますので条件から除外しました。
以下の記事にて、私が厳選したZoomにおすすめなノートパソコンをご紹介しております。
ご参考にしていただければ幸いです。
Zoom以外も快適に
Zoom以外にもパソコンを活用しようとお考えでしたら、その利用目的を考慮した余裕のある性能のパソコンが必要になります。
でも、どの程度の余裕を持たせればよいかは、その利用目的によって大きく異なってきます。
ここでは、Zoom以外に、Microsoftのワードやエクセルなどの業務用アプリや、簡単な画像編集などを行うことをお考えの方を想定しております。
このスペックであれば、3Dゲームの快適性を求めなければ困ることは無いと思います。
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ以上(※) |
CPU | 業務用アプリが快適に動作 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSDで200GB以上(NVMeがおすすめ) |
有線LAN | 必須ではないがあると安心 |
無線LAN | Wifi5 IEEE802.11 ac/a/b/g/n対応 以上 |
USB | USB3.0以上が2ポート以上 |
Webカメラ | 720p以上 |
内蔵マイク・スピーカー | あり |
繰り返しになりますが、以下の記事にて、私が厳選したZoomにおすすめなノートパソコンをご紹介しております。ご参考ください!
まとめ
本記事では、Zoomでミーティングするために最低限必要なパソコンのスペックや要件ということで、Zoom公式サイトで公開されている要件を具体的に解説しました。
再度、内容をおさらいしたいと思います。
- Zoomができるパソコン自体の敷居は全然高くなく、お近くの家電量販店でセール中のもので十分
- 大勢でワイワイ宅飲みなどをやるならパソコンでZoom
- 顔を映すWebカメラは高価なものは必要ないが、妥協しない方が良いと思う
- ネットの通信速度は4Gでも大丈夫だが、安定性のために光回線がおすすめ
- マイクはパソコンに内蔵されていなくても、Webカメラ内蔵のものやマイクだけ単品の別売り品で十分
- パソコンは、国内大手の家電メーカーよりもパソコン専門メーカーのほうがコスパが良い
- 最新型の機種ではなく、数年前に発売されて安売りされている高性能なノートPCは狙い目
パソコン専門メーカーに関しては、パソコンにお詳しい方は抵抗が無いと思いますが、それほどでもない方は家電メーカーをお選びになるかもしれません。
でも、パソコンの心臓部であるCPUは、家電メーカーでもパソコン専門メーカーでも同じもの(Intel製やAMD製)を使用しています。
内蔵メモリも、一部のメーカーは自社製造していますが、ほとんどは自社以外のメーカーのものを利用しています。
ですので、スペックが同じであればどこのメーカーでもほぼ同じ性能であると言えます。
良い機会ですので、パソコンに詳しい方に人気のあるパソコン専門メーカーにデビューしてみませんか?
本サイトでは、本記事以外にもzoomに関する記事を作成しております。よろしかったらご利用いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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