本記事では、Scratch(スクラッチ)3.0で使える「演算」カテゴリの「○から△までの乱数」ブロックを実例付きで分かりやすく解説しております。
「○から△までの乱数」ブロックは、○と△の入力欄に設定した数字によって、○から△までの範囲のランダムな数字を作ることができます。
以下でもっと具体的に解説します。
Scratch(スクラッチ)のプログラミングを学ぶ上で、個々のブロックの本質を理解することはとても大事なことだと考えます。
お役に立てれば幸いです。
Scratch(スクラッチ)の基本的なことや全般的な内容に関しましては以下の別記事をご覧ください。
「演算」の「○から△までの乱数」ブロック 形状とオプション(Scratch3.0)
始めに、本記事で解説しますブロックの形状と指定可能なオプションについて説明します。
ブロックの形状
ブロックの形状は値ブロックです。
ブロックに格納されている値を教えてくれます。
指定可能なオプション
以下の値を指定できます。
指定する場所 |
---|
(←赤枠部分) |
入力方法 |
手動、値ブロック |
指定する内容 |
乱数を作る値の範囲の下限値 |
単位 |
なし |
入力する文字種 |
半角数字 |
備考 |
特記無し |
定する場所 |
---|
(←赤枠部分) |
入力方法 |
手動、値ブロック |
指定する内容 |
乱数を作る値の範囲の上限値 |
単位 |
なし |
入力する文字種 |
半角数字 |
備考 |
特記無し |
「演算」の「○から△までの乱数」ブロックの解説(Scratch3.0)
本記事で解説する内容や押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 指定した範囲の乱数を作ることができる
- 整数で範囲を指定すると整数の乱数が作られる
- 小数で範囲を指定すると小数の乱数が作られる
- 小数点以下の桁数を指定する方法
具体的な使い方を実例をまじえて解説します。
指定した範囲の乱数を作ることができる
例えば、コンピューターと対戦するゲームを作る場合、あらかじめ決められた通りの動きしかできなかったとしたら面白くないですよね。
サイコロのように、次に何が出るか分からないような要素が盛り込まれたゲームを作りたいでしょう。
そんなときに「○から△までの乱数」ブロックを使います。
「○から△までの乱数」ブロックをスクリプトエリアにおいて、マウスでクリックしてください。
「5」が表示されました。あなたはなにが出ましたか?
数回クリックして、数字が変わることを確認してください。
初期状態ですと、1から10までの整数をランダムに作れます。
このように、「○から△までの乱数」ブロックが実行されるたびに、毎回ランダムな数字が表示されます。
例えば、以下のプログラムを作って実行しますと、ネコスプライトが実行するたびに異なる場所に現れます。
整数で範囲を指定すると整数の乱数が作られる
上の例では、「○から△までの乱数」ブロックに整数を入力しました。
このように整数を使用しますと、整数の乱数が作られます。
例えば、「1から5まで」と指定した場合、実際は「2.3」や「3.85」など小数の値も数値の範囲としては存在するのですが、生成される乱数は整数だけです。
小数で範囲を指定すると小数の乱数が作られる
「○から△までの乱数」ブロックに小数の値を設定することもできます。
その場合は、乱数の値は小数になります。
例えば、以下のように小数を指定しますと、小数の乱数が表示されていますね。
どちらか一方の値が小数でしたら、小数の乱数が作られます。
3から8までの小数の乱数が欲しい場合は、例えば以下のように指定します。
小数点以下の桁数を指定する方法
上の例の乱数を見ていただくと分かると思いますが、小数点以下の桁数が16桁と多いです。
でも、小数点以下1桁の小数が欲しい場合もあると思います。
そんな場合は以下のように、整数の乱数を10で割るという裏技で実現することが可能です。
乱数の範囲と割る数を変えることで他の桁数の小数の乱数を作ることができますので、色々試してみてください。
まとめ
乱数を作る機能は、ゲームなどの遊び系のプログラムでは必須と言っても良いくらいです。
演算カテゴリのブロックの使い方を理解して楽しいプログラムを作ってみましょう!
本サイトでは他にもScratch(スクラッチ)に関する記事を公開しております。
よろしかったらご利用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
(参考)
困ったときはいつもこのサイトを参照しています
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