2017年7月3日から始まりましたウィンブルドン2017は後半戦のセカンドウィークに突入しました。

 残念ながら錦織圭、大坂なおみをはじめとした日本人選手は全て姿を消してしまいました。

 フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーのトップフォーは順当に勝ち進んでいます。

 女子も、全仏オープン2017で優勝したオスタペンコ、準優勝のハレプをはじめとして、ケルバー、スビトリーナなど主要選手が勝ち残っています。

 試合の情報はもちろんWOWOWの生中継でゲットします。WOWOWは全期間生中継を行っています。

 また試合を見逃してもメンバーズオンデマンドで見ることができますよ。

ウィンブルドン2017後半戦(セカンドウィーク)の見どころ

男子選手について

 今回は世界ランク上位の4大大会常連選手は、1回戦敗退のワウリンカ以外は順当に勝ち上がっています。ですので、セカンドウィークはビッグゲームの連続になると思われます。

 まずは、フェデラーvsディミトロフ。ディミトロフはベイビーフェデラーと呼ばれていることはご存知の方も多いと思います。二人のフォームがとても似ているんですよね。その二人が4回戦で顔を合わせます。ディミトロフは実力もありますので、どんな試合を見せてくれるか楽しみです。

 今回調子が良いバウティスタ アグートとチリッチの試合も面白そうです。

 今年の全仏オープンでティームに完敗したジョコビッチ。二人が順当に勝ち上がりますと、準々決勝で対戦します。とりあえずジョコビッチには、杉田の敵討ちのためにマナリノを叩きのめしてもらいたいです!

 男子のセカンドウィークのトーナメント表を作ってみました。表をクリックしますと別タブに拡大表示します。

※2017.7.12更新

 

女子選手について

 女子の方は波乱の連続かと思っていたのですが、前半戦ファーストウィークが終わった時点では、ほぼシード選手が勝ち上がっています。出産復帰後初の4大大会出場のアザレンカも残っています。さすがですね。

 私の一押しハレプは、そのアザレンカと対戦します。たぶんハレプが勝ち上がってくるでしょう。準決勝でオスタペンコと対戦するまでは、ハレプとオスタペンコ、どちらも勝ち残って欲しいです。そしてハレプに全仏オープンの雪辱を果たしてもらいたいです。

 マグダレナ・リバリコバとペトラ・マルティッチのノーシード対決も楽しみですね。マルティッチは予選からですのでそろそろ疲れが心配ですが、頑張ってほしいです。二人はトーナメント表上でもっと離れた位置にいて、2つの台風の目として、大会を荒らして欲しかったです。

 その他はどの選手が勝ち上がるか予想するのはとても難しいですね。まさしく誰が優勝してもおかしくない2017女子テニスです。

 女子のセカンドウィークのトーナメント表を作ってみました。

※2017.7.12更新

 

7日目の主な結果

男子シングルス

ナダル、ミュラーに敗れる

ラファエル・ナダル(スペイン:第4シード) vs ジル・ミュラー(ルクセンブルク)

  1 2 3 4 5 Set
ナダル 3 4 6 6 13 2
ミュラー 6 6 3 4 15 3

 第1、第2セット共にワンチャンスをものにしたミュラーが取りました。最初の2セットの結果は、決してナダルの調子が悪かったのではなく、ミュラーのアグレッシブさが見事にハマったからだと思います。

 続く第3、第4セットはナダルが見事に調子を上げて、逆にワンチャンスをものにしてセットを取り返しました。

 最終セットはお互いにサービスゲームキープを続け6-6とします。最終セットはタイブレークがないので、どちらかが2ゲーム連取するまで試合が続きます。このセットはミュラーのサービスから始まりました。第1セットだったら後攻有利と考える選手が多いようですが、このような状況の場合は先行が有利ではないでしょうか。ミュラーが最初にサービスゲームを取り、その後ナダルが、落としたら負けるという緊張感の中、サービスゲームをキープしていきます。途中、ナダルは何度かブレークチャンスはあったのですが、ミュラーの得意なサーブで逃げ切ります。そしてミュラーの14-13で迎えた第28ゲーム目、ついにミュラーがナダルのサービスゲームをブレークして試合終了です。

 ナダルはこの試合で16回のブレークチャンスがあったにもかかわらず2回しかブレークできませんでした。これが敗因の1つだと思います。とはいいましても、絶好調のミュラー相手にこのような素晴らしい試合ができるナダルは本当にすごいプレーヤーだと思いました。

 

女子シングルス

ハレプ、強敵アザレンカに快勝!

シモナ・ハレプ(ルーマニア:第2シード) vs ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)

  1 2 3 Set
ハレプ 77 6   2
アザレンカ 63 2   0

 第1セット、ハレプは最初のサービスゲームをいきなりブレークされます。出だしからいまいち調子に乗れないハレプに対して、アザレンカの強烈なショットが突き刺さります。しかし次のゲームでハレプは落ち着きを取り戻しまして、直ぐにブレークバックします。その後もアザレンカの攻撃的なショットとハレプの堅牢な守備の攻防が続きます。一進一退の攻防が続きまして、最初のセットはタイブレークに突入します。これまでの試合内容からタイブレークももつれるかもと思ったのですが、アザレンカのミスが多くなってしまい、ハレプがセットを取ります。

 第2セット、アザレンカのショットが決まらなくなりハレプの5ゲーム連取で5-0となります。第1セットもアザレンカはミスが多めだったのですが、第2セットはそれ以上に精度が落ちてしまいました。終盤アザレンカのショットが決まりだしてハレプのゲームをブレークするのですが時すでに遅し。最後はハレプがアザレンカのゲームをブレークして試合終了です。

 ハレプは守備に定評があるのですが、攻撃力も素晴らしいです。強烈なショットというわけではありませんが、コントロールがずば抜けていると思います。相手のナイスショットを自分のナイスショットに変えてしまう技術は見ていて惚れ惚れしてしまいます。そこが私がハレプを大好きな理由の1つです。

 次の相手は地元イギリスの強豪コンタに決まりました。このままの調子で頑張れ、ハレプ!

 

8日目の主な結果

女子シングルス

ハレプ惜敗!コンタに力で押し切られ接戦をものにできず

シモナ・ハレプ(ルーマニア:第2シード) vs ジョハナ・コンタ(イギリス:第6シード)

  1 2 3 Set
ハレプ 77 65 4 1
コンタ 62 77 6 2

 第1セット、最初にブレークしたのはハレプでした。コンタはミスが多めの立ち上がりでした。しかしコンタは徐々に調子を上げ、第7ゲームでブレークバックに成功します。その後は攻め続けるコンタと鉄壁の守りのハレプの互角の攻防が続きます。そのままタイブレークに突入。タイブレークではコンタのミスが多くなってしまいまして、ハレプが7-2でセットを取ります。

 第2セットも第1セットと同様の展開で進みます。お互い何度かブレークチャンスはあったのですが、ハレプは粘り勝ち、コンタは攻め勝ち、キープしていきまして、そのままタイブレークに突入します。第1セットのタイブレークはコンタのミスが目立ちましたが、今回はコンタのショットがさえ渡りまして、7-5でコンタが取ります。

 最終セットも攻めのコンタ、守りのハレプで試合は進みます。試合が動いたのは第5ゲームでした。これまでコンタの強烈な攻めを必死で守ってきたハレプがミスを連発してしまいます。そこをコンタは逃さずブレークに成功します。ワンチャンスをものにしたコンタがそのまま逃げ切り勝利です。

 両者ほぼ互角の試合で最後までどちらが勝つか分からない試合で、とても見ごたえがありました。コンタの攻撃が凄すぎて、ハレプはちょっと守りすぎた感じがしました。そこが今回の敗因の1つだと私は思います。

 コンタは地元からの声援に包まれた試合で勢いにのれたのも良かったと思います。時間とお金があればイギリスに行って、英国人たちに負けない声援をハレプに送りたかったです。うーんくやしい!

 

9日目の主な結果

男子シングルス

クエリー、王者マレーをねじ伏せる大金星!

アンディ・マレー(イギリス:第1シード) vs サム・クエリー(アメリカ:第24シード)

  1 2 3 4 5 Set
マレー 6 4 77 1 1 2
クエリー 3 6 64 6 6 3

 第1セット、クエリーは緊張からかミスが多くなり最初のサービスゲームを落としてしまいます。その後クエリーは調子を戻したのですが、マレーからブレークを奪うことはできません。お互いにサービスゲームをキープしたまま、クエリーはセットを落とします。

 第2セットは互角の戦いが続いたのですが、第7ゲーム目にクエリーのミスが続き、そこをマレーが逃さずブレークします。しかし復調したクエリーはすごかった。次のマレーのゲームですぐにブレークバックします。勢いにのったクエリーはそのままゲームを連取してセットを取ります。

 第3セット、クエリーはいきなりブレークされます。その後はお互いにキープし合う緊迫したゲームが続いたのですが、第10ゲーム目にクエリーがブレークバックに成功します。このセットはそのままタイブレークに突入です。流れはクエリーにきていましたので、そのままの勢いでクエリーがいくかと思ったのですが、マレーが6ポイントを連取してマレーの6-1になってしまいます。そこからクエリーも盛り返して6-4までもっていったのですが力及ばず。マレーが7-4でセットを取ります。

 この勢いでマレーが勝利するかと思っていたのですが、第4セット以降マレーの動きがおかしくなります。いつもの鉄壁の守りができなくなってしまいました。第4セット、マレーは最初のサービスゲームのキープ以降全くゲームを取れずにセットを落とします。第5セットもマレーは1ゲームしか取れずにゲームセット。クエリーの勝利です。

 マレーは前哨戦から痛めていた臀部の痛みのため本来の動きができなかったようです。マレーが第2セットを取っていたら、もしかしたらマレーが勝っていたかもしれませんね。

 

その他の試合結果

 フェデラーvsラオニッチは、フェデラーが6-4、6-2、7-6で快勝でした。ラオニッチも調子は良かったのですが、絶好調のフェデラーの敵ではありませんでした。

 ミュラーとチリッチは、チリッチが3-6、7-6、7-5、5-7、6-1で競り勝ち、初のウィンブルドンのベスト4入りを果たしました。チリッチは、あのナダルを倒したミュラー相手に素晴らしい試合を見せてくれました。

 ジョコビッチとベルディヒは、ジョコビッチが第2セット途中で棄権となってしまいました。持病の右肘痛が悪化したとのことです。前試合のマナリノ戦のときにも途中で右肩の痛みでメディカルタイムアウトを取っていましたが、そのころから調子が悪かったのでしょうか。

 これで4強のうち、マレー、ジョコビッチ、ナダルが姿を消してしまいました。準決勝は、クエリーvsチリッチ、フェデラーvsベルディヒとなります。

 

10日目の主な結果

女子シングルス

決勝戦はビーナス・ウィリアムズvsガルビネ・ムグルッサ!

 

ビーナス・ウィリアムズ(アメリカ:第10シード) vs ジョハナ・コンタ(イギリス:第6シード) 

  1 2 3 Set
V.ウィリアムズ 6 6   2
コンタ 4 2   0

ガルビネ・ムグルッサ(スペイン:第14シード) vs マグダレナ・リバリコバ(スロバキア)

  1 2 3 Set
ムグルッサ 6 6   2
リバリコバ 1 1   0

 

 V.ウィリアムズ対コンタ、第1セットは大接戦でした。お互いにブレークチャンスを与えずサービスキープが続いて4-4になります。第9ゲームにビーナスは、ミスが多くなってしまいコンタにブレークチャンスを与えてしまうのですが、コンタはチャンスを逃してしまいます。次のコンタのサービスゲームで、今度はコンタにミスが出てしまい、ビーナスがブレークチャンスをつかみます。これをビーナスが確実に取り、第1セットを取ります。第2セットは、序盤でコンタにミスが出てしまいブレークされてしまいます。その後もコンタはアグレッシブさが空回りしてしまい、ビーナスに攻め切られて負けてしまいました。

 ハレプととても良い試合をしたコンタに、ぜひとも決勝に行ってほしかったのですがとても残念です。それにしてもビーナスは強いですね。この勢いのまま頂点まで登り詰めてしまうのでしょうか。

 ムグルッサ対リバリコバは、ムグルッサの一方的な試合になってしまいました。出だしは緊張からか、リバリコバは動きに精彩を欠き、ムグルッサのアグレッシブな攻撃に全くついていけてないような感じでした。リバリコバの動きは次第に良くなっていったのですが、ムグルッサは攻撃の手を緩めず攻めまくり第1セットを取ります。第2セットに入っても、ムグルッサの勢いは止まらず、そのままセットを取り、ムグルッサの勝利です。

 一方的な試合になってしまいましたが、リバリコバは決して調子が悪くてミスをしまくって負けた訳ではありません。テニスの質はとても良かったと思います。試合後のデータを見てみますと、ミスの数は両者共に11回で決して多くはなかったです。ムグルッサがあまりに絶好調すぎて、リバリコバが自分のテニスをさせてもらえなかった感じだと思います。リバリコバは芝が得意そうですので、来年のウィンブルドンに期待しましょう。

 

11日目の主な結果

男子シングルス

フェデラーは順当に決勝へ!相手は絶好調のチリッチ!

 

マリン・チリッチ(クロアチア:第7シード) vs サム・クエリー(アメリカ:第24シード)

  1 2 3 4 5 Set
チリッチ 66 6 77 7   3
クエリー 78 4 63 5   1

ロジャー・フェデラー(スイス:第3シード) vs トマーシュ・ベルディヒ(チェコ:第11シード)

  1 2 3 4 5 Set
フェデラー 77 77 6     3
ベルディヒ 64 64 4     0

 チリッチ対クエリーのビッグサーバ対決はチリッチに軍配が上がりました。第1セットはお互いにブレークチャンスを相手に与えることなくサービスキープ合戦となりまして、そのままタイブレークに。タイブレークも一進一退の攻防が続き6-6になります。このとき体調を崩した観客のために数分間試合が中断しました。この中断が影響したのかはわかりませんが、チリッチがミスショットを連発してしまい、クエリーがセットを取ります。第2セットもお互いサービスキープ合戦が続きます。試合が動いたのは第7ゲーム目でした。クエリーのショットが甘くなってしまい、チリッチはそこを逃さず攻め立てブレークに成功します。そのままワンチャンスをものにしたチリッチが第2セットを取ります。第3セット、チリッチは簡単にサービスキープするのですが、クエリーは接戦の末なんとかキープする感じになってきました。そんな中、第3ゲーム目のクエリーのサービスゲームでチリッチがブレークします。このままチリッチのペースになってしまうのかと思われた次のゲームで、なんとクエリーがすぐにブレークバックします。その後はまたキープ合戦になりまして、タイブレークに突入します。タイブレーク序盤はお互いキープが続いたのですが、後半クエリーがミスを連発してしまいまして、チリッチがセットを取ります。第4ゲーム、最初にブレークしたのではクエリーでした。第3ゲーム目、めずらしくチリッチがミスを連発したのが原因です。その後はお互いキープが続きます。このままファイナルセットに行くのかと思った第7ゲーム目、チリッチがブレークバックします。クエリーの5-6で迎えた第12ゲーム、クエリーにミスが目立ってしまいゲームを落としてチリッチの勝利です。

 お互いビッグサーバーで、守備や戦術も同じレベル同士だからでしょうか。最後までどちらが勝つか全くわからない好ゲームでした。結局、安定してサービスをキープしていたチリッチが勝利しました。次もこの調子でいけば、もし絶好調のフェデラーが相手になったとしても、いい勝負するかもしれませんね。

 フェデラー対ベルディヒの試合は、予想に反して第1セットから大接戦になりました。第5ゲーム目にフェデラーがブレークに成功します。絶好調のフェデラーがこのままセットを取るのかと思ったのですが、第7ゲーム目にフェデラーにミスが出てブレークされてしまいます。その後はお互いサービスゲームをキープしたままタイブレークに突入します。タイブレークも一進一退の攻防が続いたのですが、ワンチャンスを逃さなかったフェデラーがなんとかセットを取ります。第2セットはお互い何度かブレークチャンスがあったのですが取り切れず、サービスゲームキープのまま第1セットに続きタイブレークになります。2度目のタイブレークは、フェデラーのナイスショットの連発でフェデラーが取りました。第3セットも第2セットと同様の展開で進みます。お互いブレークチャンスはあったのですがギリギリでしのぎます。3-3で迎えた第7ゲーム目、やっとフェデラーがブレークに成功します。その後はサービスゲームをキープしたままフェデラーがセットを取り勝利しました。

 正直フェデラーが圧勝すると予想していたのですが、ベルディヒがとても良いテニスをしてくれました。フェデラーの揺さぶりにも必死でくらいついて最後まであきらめない姿勢は、見ていてとても好印象でした。

 決勝はフェデラー対チリッチとなったのですが、今日のベルディヒ戦のフェデラーを見た感じでは、チリッチにも十分勝算はあるような気がします。大接戦の好ゲームになるのではないでしょうか。

 

12日目の主な結果

女子シングルス決勝

優勝はムグルッサ!芝の女王V.ウィリアムズ敗れる

ガルビネ・ムグルッサ(スペイン:第14シード) vs ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ:第10シード)

  1 2 3 Set
V.ウィリアムズ 5 0   0
ムグルッサ 7 6   2

 第1ゲーム、序盤はお互いサービスゲームが続きます。ミスしても、ショットが決まっても、二人とも無表情で淡々とゲームが進んでいきます。ゲームが動き始めたのは第6ゲームでした。初めてビーナスがブレークチャンスを迎えます。しかしムグルッサが踏ん張りキープします。次のゲームで今度はムグルッサがブレークチャンスを迎えます。でも、ビーナスがなんとかキープします。序盤の展開がウソのように荒れた試合になりました。第10ゲームのビーナスの5-4の場面で、ムグルッサが15-40でダブルのブレークチャンスを与えてしまいます。ビーナスが取れば第1セットを取る場面。しかし、ビーナスは取り切れませんでした。これが大きかった。その次のビーナスのサービスゲームをムグルッサがブレーク。次のゲームをムグルッサがキープして第1セットを取ります。

 第2セット、ビーナスはミスを連発して、いきなりサービスゲームを落としてしまいます。その後もビーナスは、これまでの彼女では考えられないくらいミスが出てしまいまして、全くゲームが取れなくなってしまいます。結局第2ゲームは、ビーナスは1ゲームも取れずにセットを落としてしまい、ムグルッサの優勝が決まりました。

 ムグルッサは攻め続けました。ミスしようが、エースを決められようが、なにをされても攻め続けました。この勢いにビーナスが押されて調子が狂ってしまったのではないかと思います。ビーナスにしてみれば、いつもだったらこのショットで決まっているのに、返球がここに返ってくるはずないのに、という感じだったではないでしょうか。それほど今日のムグルッサのアグレッシブさは凄すぎでした。このテニスを今後も続けることができたら、世界No1の座も遠くないのではないかと思います。今後がとても楽しみです!

 おめでとう!ムグルッサ!!

 

13日目の主な結果

男子シングルス決勝

芝の帝王復活!フェデラー圧巻の勝利!

 

ロジャー・フェデラー(スイス:第3シード) vs マリン・チリッチ(クロアチア:第7シード)

  1 2 3 4 5 Set
フェデラー 6 6 6     3
チリッチ 3 1 4     0

 第1セット、序盤はほぼ互角の戦いでした。しかし第5ゲームにチリッチのミスが多くなり、そこをすかさずフェデラーがブレークします。その後もチリッチは精彩を欠き、サービスゲームをなんとかキープする展開が続きます。チリッチの武器であるファーストサーブがほとんど決まらないのです。第9ゲーム、チリッチはサービスゲームをダブルフォルトで落としてしまい、その結果第1セットを落としてしまいます。

 第2セットはチリッチのショットが全く決まらなくなってしまいました。第3ゲームになって、チリッチはドクターとトレーナーを呼びます。特に治療をするわけではなく、会話をするだけでした。そのときチリッチは明らかに泣いていました。足の裏にできたまめが悪化して痛み、自分の思うようなテニスができず、自分のふがいなさからくる涙だったようです。これまで色んな人に支えられてきたのにと。その後は足をかばうために、長いストローク勝負を避け、ボレーによる短期決戦にプレースタイルを変えたようですが、フェデラー相手にそのような小手先の戦術が通じるはずもなく、第2セットも落としてしまいます。第2セット終了後、チリッチはメディカルタイムアウトを取って、足の治療を行いました。

 第3セット、力を振り絞ってチリッチがコートに立ちます。序盤はお互いサービスキープが続いたのですが、体調が万全じゃない身体でフェデラーより優位に立てるはずもなく、第7ゲームでフェデラーがブレークします。その後はお互いキープしたままフェデラーがセットを取りフェデラーの優勝が決まりました。

 チリッチには完全な身体で戦ってほしかったですね。体調管理はアスリートとしては常識の部類に入りますので、今回のチリッチは、タフな言い方をすれば、不甲斐なかったと思います。それでも、最後まで手を抜かず全力で勝とうとしていた姿勢はチリッチの凄さだと思います。2014年の全米オープンで錦織が決勝で負けてから、チリッチは憎き敵としてみていたのですが、今大会のチリッチを見て印象が180度変わりました。めげずにがんばれ、チリッチ!

 それにしてもフェデラーは強かったです。一時期より攻撃力やフィジカルは落ちてきたと思いますが、守備力、戦術、メンタルに関しては全く衰えを感じさせません。マレーやジョコビッチがフィジカル・メンタル的に崩れてきていますので、なんとなく世代交代の予感がしていたのですが、フェデラーが嫌な風を振り払ってくれました。フェデラー優勝おめでとう!

 次は選手の本来の力が試されるハードコートでの試合となります。男女ともにナンバー1不在感が漂う中、誰かにそのモヤモヤを吹き飛ばしてもらいたいと思います。

 

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 ウィンブルドン2017はフェデラーの優勝で終わりましたが、各試合の終了後でも1カ月間くらいは、WOWOWのメンバーズオンデマンドで視聴できる試合もあります。見逃した試合などがありましたら、メンバーズオンデマンドをご利用ください。ご利用にはWOWOWへの加入が必要です。

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