本記事では、Scratch(スクラッチ)3.0で使える「演算」カテゴリの「○を四捨五入」ブロックを実例付きで分かりやすく解説しております。
「○を四捨五入」ブロックは、指定した数字を四捨五入した値を教えてくれます。四捨五入する部分は小数点第一位です。
以下でもっと具体的に解説します。
Scratch(スクラッチ)のプログラミングを学ぶ上で、個々のブロックの本質を理解することはとても大事なことだと考えます。
お役に立てれば幸いです。
Scratch(スクラッチ)の基本的なことや全般的な内容に関しましては以下の別記事をご覧ください。
「演算」の「○を四捨五入」ブロック 形状とオプション(Scratch3.0)
始めに、本記事で解説しますブロックの形状と指定可能なオプションについて説明します。
ブロックの形状
ブロックの形状は値ブロックです。
ブロックに格納されている値を教えてくれます。
指定可能なオプション
以下の値を指定できます。
指定する場所 |
---|
![]() |
入力方法 |
手動、値ブロック |
指定する内容 |
四捨五入する値 |
単位 |
なし |
入力する文字種 |
半角数字 |
備考 |
特記無し |
「演算」の「○を四捨五入」ブロックの解説(Scratch3.0)
本記事で解説する内容や押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 指定した数字の小数点第一位を四捨五入して整数にする
- 一の位を四捨五入する場合は10で割ってから
具体的な使い方を実例をまじえて解説します。
指定した数字の小数点第一位を四捨五入して整数にする
「○を四捨五入」ブロックは、小数点第一位の数字を四捨五入して、整数の値を教えてくれます。
例えば、「12.58」という小数の場合は、「13」となります。


通常、四捨五入を行う場合は、数字の何桁目を四捨五入するか指定して行うことが多いと思いますが、「○を四捨五入」ブロックでは桁数の指定ができません。
でも工夫しますと、どこの桁でも四捨五入することができるようになります。これは次の節で解説します。
一の位を四捨五入する場合は10で割ってから
例えば、5桁の数字「18857」の一の位を四捨五入する場合です。
最初に「18857」を10で割って「1885.7」にします。
次にこの数字を「○を四捨五入」ブロックで四捨五入しますと、「1886」になります。
最後に、さきほど10で割りましたので、10を掛けて元に戻します。
結果として「18860」という答えが出ました。これは「18857」の一の位を四捨五入した値になっていますよね。
実際にScratch(スクラッチ)でプログラムを作ってみます。


10の位を四捨五入する場合は、100で割って、四捨五入して、100を掛けます。
この方法を使いますと、色々な桁数での四捨五入が可能です。
まとめ
「○を四捨五入」ブロックは、四捨五入するためというよりも小数点以下を消して整数にするブロックと考えることもできます。
任意の位置で四捨五入できたら便利なのですが、現状でもできないわけではないので問題ありませんね。
演算カテゴリのブロックの使い方を理解して楽しいプログラムを作ってみましょう!
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最後までお読みいただきありがとうございました!
(参考)
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