Dellのノートパソコンは、Dell、Dell Pro、Dell Pro Maxの大きく3つのシリーズがありまして、今回ご紹介しますDell 14 (DC14255)はDellシリーズの製品になります。
このシリーズは、エンターテインメント、学校、仕事などで使われる方を対象としています。
Dell 14 (DC14255)はカスタマイズ可能なモデルでして、本記事でレビューしますのはNPUが内蔵されたAMD Ryzen AI 5 330というCPUを搭載したノートパソコンです。
NPUの性能値は50TOPSでして、マイクロソフト社が提唱していますCopilot+ PCの要件を満たしています。
AMD Ryzen AI 5 330は、Ryzen AIシリーズの中ではエントリークラスのCPUでして、ノートパソコン初心者の方やネット検索や簡単な資料作りなど普段使い用途としてお考えの方に適した性能だと思います。
でもRyzen AI 5 330にはCopilot+ PCの要件を満たすNPUが内蔵されてますので、普段使いレベルのCPU性能で十分だけど最新のAI機能は全て試してみたいという方に向けたノートパソコンといえるでしょう。
本記事は、メーカーからお借りしましたDell 14 (DC14255)(AMD Ryzen AI 5 330搭載機)を実際に使ってみた感想などをまとめたレビュー記事になります。
Dell 14 (DC14255)は、より高性能なCPUを搭載したモデルもありますが、以下ではAMD Ryzen AI 5 330を搭載したモデルをDell 14 (DC14255)として記載します。
使用した機種の主なスペックは、以下の通りです。
| 名称 | スペック |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI 5 330 |
| NPU | 50TOPS |
| 内蔵メモリ | 16GB |
| グラフィックス | AMD Radeon 820M(内蔵) |
| 本体重量 | 約1.56kg |
| ストレージ | 512GB(NVMe) |
| モニターサイズ | 14インチ |
| モニター種類 | WVA/IPS 1920x1200 非光沢 |
| バッテリー | 54Whr(容量) |
※公式サイトではCPUは「AMD Ryzen AI 5 330」とありましたが、実機のWindows11のシステム情報には「AMD Ryzen AI 5 330 w/Radeon 890M」と表示されていました。PassMarkのスコア値を確認したところ「AMD Ryzen AI 5 330」と「AMD Ryzen AI 5 330 w/Radeon 890M」は異なるスコア値でした。この違いについての情報が見つからなかったため、上の表内には公式サイトの通りに「AMD Ryzen AI 5 330」としました。
Dell公式サイト内のDell 14 ノートパソコンが表示されますので、ページ内右側の基本構成の選択で「New 14インチ」が選択されていることを確認後、少し下にスクロールしますと「カスタマイズオーダー」があります。
「今すぐカスタマイズ→」ボタンを押してプロセッサーのところで「AMD Ryzen™ AI 5 330 プロセッサー」を選択してください。
関連オプションの仕様変更についてのウインドウが表示されますので、「承認」ボタンを押してください。
これにより、本記事でご紹介する機種が表示されます。
Dell 14 (DC14255)がおすすめな方は?どんな使い方が向いている?
実際に触ってみた感想をふまえまして、どのような方に向いているのか、どのような場面での利用が向いているか考えてみました。
良い点
- Copilot+ PC要件を満たすNPU搭載でAI機能を使いまくれる
- CPUパワーはエントリークラスだが様々なAI機能が試せる
Dell 14 (DC14255)を検討する一番の理由は、やはりNPU性能でしょう。
Copilot+ PC要件を満たす50TOPSのパワーですので、Windows11のAI機能を全て利用することが可能です。さらに、クラウド上のAI機能を使うことなく、ローカルPC内で完結できる性能を持っているという面でも安心ですね。
高性能なNPUが内蔵されているCPUですが、AMD Ryzen AI 5 330のCPU性能はエントリーレベルです。
色々なAI機能を使ってみたいけど超高性能なCPUは必要ない、という方にとりましては、ニーズにあったノートパソコンといえるかもしれません。
AI機能を活用する場合は周辺デバイスが必要になる場合もありますが、SDカードスロットや指紋認証を含め一通りのデバイスは揃ってますので、特に困ることはないでしょう。
弱い点
- 内蔵メモリがシングルチャネル
- CPUのコア数は4つ
内蔵メモリは、オンボードでシングルチャネルです。
一般的に、シングルチャネルよりもデュアルチャネル(メモリ二枚刺し)のほうが処理性能的に有利です。
AI機能を使う場合、生成AIなどでグラフィック機能を利用する場面があると思われますが、グラフィック機能は内蔵GPUを使いますので、デュアルチャネルのほうが処理性能がアップすると言われてます。
とはいいましても、2枚だから性能が2倍になるとかではなく、体感的に分かるほどではないし、最近はメモリ性能も上がっていますので、それほど気にしなくても良いかもしれません。
CPUのコア数についてですが、Ryzen AI 5 330の一つ上のグレードのRyzen AI 5 340はCPUのコア数が6つですので、同じく6つと思っていました。
AMD社の公式サイトで確認したところ、コア数は4つということが分かりました。
CPUを酷使するような使い方は難しいでしょう。
下の表は、パソコンの用途別評価の一覧です。
私なりにDell 14 (DC14255)を評価してみました。
各項目3段階(◎、○、△)のアバウトな評価ですので、参考程度にご利用いただければと思います。
| 用途 | 評価 | ひとこと |
|---|---|---|
| Web閲覧 | ◎ | |
| ネットミーティング | ◎ | |
| Office系アプリ | 〇 | |
| 動画鑑賞 | 〇 | |
| 画像作成・編集 | △ | |
| 動画編集 | △ | |
| プログラミング | △ | 高度な技術計算処理などは除く |
| オンラインゲーム | △ | 軽度のゲームは可能 |
| 3DCG・4K編集など | △ |
Dell 14 (DC14255)の特徴
CPUはAMD Ryzen AI 5 330

このCPUは、Ryzen AIシリーズの中では一番下の性能になります。(2025年12月時点)
日常的にお使いの方ですと、ネット検索やWeb会議などは、ストレスなく快適に行えます。
ビジネスユースの方は、オフィス系アプリでの資料作成、オンライン会議などは、特に制約を受けることなく使用できると思います。
CPU自体の性能はエントリーレベルですが、50TOPSという高性能なNPUが搭載されていますので、AI PCのフル機能をお使いになることをお考えの方にとりましては検討する価値はあるでしょう。
余裕のある内蔵メモリ量

今回レビューしたノートパソコンは、16GBのメモリを搭載しております。
普段使い用途ということを考えた場合、16GBはかなり余裕のある容量と考えます。
でもAI機能を利用するということを踏まえますと、標準的な容量でしょう。
CPUや内蔵グラフィック機能でメモリを消費しますが、AI関係の処理を行う場合にはさらにメモリが必要になります。
Copilot+ PCとしてお考えでしたら、メモリは多めに搭載するのがおすすめです。
CPU内蔵のグラフィック機能

このCPUに内蔵されているグラフィック機能は、AMD Radeon 820Mです。
普段使いのノートパソコン用のグラフィック機能としては一般的な性能になります。
AI機能を利用することを踏まえますと非力かもしれないと思いますが、CPU性能とのバランスを考えた場合ちょうど良いのかもしれません。
ストレスなく持ち歩ける軽量さ

本体重量は、1.56kgでした。数値の単位は、g(グラム)です。
ほぼ公称値です。
ノートパソコンを購入される場合は、持ち運ぶことを前提にお選びになる方がいらっしゃるかもしれません。
1.2kg前後の重さですと、本体を持ち上げることにストレスを感じることは少ないと思いますが、1.5kgを越えますとズッシり感を感じるかもしれません。
14インチノートパソコンということを踏まえますと、なおさらです。
でも、重すぎて負担になるから持ち出すのをあきらめてしまう、という重さではないでしょう。
個人的には、片手でサクッと持ち上げることは困難ですが、あらかじめ重さが分かっていたら問題ないと思いました。
ちょうど良い広さの14インチ、解像度は1920x1200
メイン機として使用するデスクトップパソコンを別にお持ちで、セカンド機としてノートパソコンを購入されるのでしたら、14インチノートパソコンをおすすめします。
Dell 14 (DC14255)は1920x1200の解像度のモニターを搭載していますので、縦長の資料を見る場合に若干有利です。
有利とはいいましても、エクセルなどの表で数行分長く表示できる程度です。
個人的には解像度が1920x1200か1920x1080どうかは、ノートパソコンの選択基準には入りませんが、お気に入りの機種の解像度が1920x1200だったらとても得した気分になります。
モニターに関しましては、下の方でもう少し詳しく説明しております。
高性能な外部モニタ出力

Dell 14 (DC14255)は、HDMI経由で4K画質(3840x2160)できました。
USB3.2(Type-C)経由の場合は8K出力できるようですが、確認できる環境が無く試していません。
外部モニターは、ノートパソコンをプライベートでご利用の場合は利用機会は少な目かもしれませんが、ビジネス用途でお使いの場合は利用頻度は結構あると思います。
お客様先で大画面モニターに出力することになった場合、高解像度の出力が可能ですと、大きなモニターだったとしてもとてもキレイな映像をお見せすることができます。
高解像度で出力可能な外部モニター出力機能は、ノートパソコンにとりましてとても重要な部分だと考えます。
下のスクショは、自室の液晶TV(BRAVIA KJ-55X9500G)にHDMI経由で出力した際の情報です。

高性能なUSB端子を複数搭載

パソコン本体の性能が高くても搭載しているUSB端子の性能がイマイチな場合は、外部機器を接続した際にパソコンのパワーを活かしきれません。
Dell 14 (DC14255)は、USB3.2端子が3つ搭載されいまして、内1つはUSB3.2 Gen2(TypeーC)です。
電源アダプターを接続するポートは専用のものが付いていますので、USB端子が1つ潰れることはありません。
残業でも心配ないバッテリー容量

ノートパソコンは、電源供給するところが無い場所でバッテリー切れになってしまいますと、どうすることもできなくなってしまいますよね。
大容量バッテリーを搭載している機種は安心できますが、ノートパソコン本体の重量は増えてしまいます。
Dell 14 (DC14255)は、54WHrと標準的な容量です。
使い方にもよりますが、経験上、ネット閲覧や資料作成程度でしたら1日は持つと思います。
朝の時点で満充電状態ですと、多少作業が長引いても大丈夫ですね。
またUSB Power Deliveryに対応していますので、高電力で出力可能なモバイルバッテリーを常備しておくとさらに安心できます。
モニターは一般的なIPSパネル
Dell 14 (DC14255)に搭載のモニターはIPSパネルで、色域も特別に広くありませんので、画像系の趣味をお持ちの方は満足できないかもしれません。
でも、普段使い用途でしたら特に困ることはないでしょう。
非光沢パネルとありましたので実機で確認してみたのですが、映り込みは全く気になりませんでした。
詳しくは、Dell公式サイトでご確認ください。
Dell公式サイト内のDell 14 ノートパソコンが表示されますので、ページ内右側の基本構成の選択で「New 14インチ」が選択されていることを確認後、少し下にスクロールしますと「カスタマイズオーダー」があります。
「今すぐカスタマイズ→」ボタンを押してプロセッサーのところで「AMD Ryzen™ AI 5 330 プロセッサー」を選択してください。
関連オプションの仕様変更についてのウインドウが表示されますので、「承認」ボタンを押してください。
これにより、本記事でご紹介する機種が表示されます。
外観チェック
Dell 14 (DC14255)を色々な角度から見ていきます。
ノートパソコンの蓋です。

表面は、ツルツルした感じです。
蓋を開いたところです。

裏面です。
横に広がっているスリット部分に吸気用のファンが付いています。
上部の両脇の黒く細い部分(青色矢印)は、スピーカーになります。

液晶画面の上には、Webカメラが付いています。
カメラのすぐ上にスライドスイッチが付いていまして、手動でカメラが使えないようにできます。

電源ボタンは、キーボードの上段の一番右(黄色矢印)にあります。

指紋センサーが付いていますので、電源ON時に使用する指を登録しておくことで、自動的にログインすることができるようになっています。
本体の両サイドには、USBやHDMIなどの端子類が付いています。
まずは、向かって左側です。HDMIとUSB3.2の端子が2つ(Type-AとType-C)です。丸いのは電源コードの差込口になります。

向かって右側です。USB3.2の端子が1つ(Type-A)とマイク+ヘッドホンの端子、SDカードスロットです。

サイズ感
Dell 14 (DC14255)の本体の外寸は、以下のとおりです。
横幅は約314mm、奥行きは約227mmでした。ほぼ公称値どおりです。
厚さは、以下のとおりです。前面と横面の2カ所計測しました。
前面が約19mm、横面が約24mmです。
ディスプレイの詳細
ディスプレイは、WUXGA(1920x1200)の非光沢パネルです。

映り込みはほぼありません。薄っすらと影が見える程度でした。
視野角は、とても広いです。複数の方と一緒に画面を見る場合に都合が良いですね。
でも、のぞき見には十分ご注意ください。

蓋は、下の位置まで開きます。

詳しくは、Dell公式サイトでご確認ください。
Dell公式サイト内のDell 14 ノートパソコンが表示されますので、ページ内右側の基本構成の選択で「New 14インチ」が選択されていることを確認後、少し下にスクロールしますと「カスタマイズオーダー」があります。
「今すぐカスタマイズ→」ボタンを押してプロセッサーのところで「AMD Ryzen™ AI 5 330 プロセッサー」を選択してください。
関連オプションの仕様変更についてのウインドウが表示されますので、「承認」ボタンを押してください。
これにより、本記事でご紹介する機種が表示されます。
キーボード・タッチパッドについて
キー配列は以下のとおりです。

キーピッチは、標準的なフルキーボードと同程度の幅でした。ゆとりがあって打ちやすいです。
キーストロークは、約1.5mmほどでした。

標準的なパンタグラフのフルキーボードと比べますと若干浅めですが、グラつき感はなく打ちやすかったです。
各種端子の説明
Dell 14 (DC14255)には、以下の端子が付いています。全て本体の左右側面にあります。
| 端子名 | 個数 | サイド | 備考 |
|---|---|---|---|
| USB3.2 Gen2 Type-C | 1 | 向かって左 | |
| USB3.2 Gen1 Type-A | 2 | 両サイド1個ずつ | |
| HDMI | 1 | 向かって左 | |
| SDカードスロット | 1 | 向かって右 | |
| マイクロフォン/ヘッドフォン コンボ・ジャック | 1 | 向かって右 |
ベンチマーク
PassMark(CPU性能チェック)
本記事のレビュー機のCPU AMD Ryzen AI 5 330のPassmarkスコアは、以下のとおりです。
AMD Ryzen AI 5 330: 12905 (2025年12月時点)
※冒頭に書いた「AMD Ryzen AI 5 330 w/Radeon 890M」のPassMarkスコアは13845です。
PassMarkスコアの目安はネットで調べると色々公開されていまして、13000前後の場合は以下のような使い方をするノートパソコンに向いているようです。
- ネット検索
- ネットミーティング
- Office系ソフトの利用
- 動画鑑賞
上の内容は、私が実際に使ってみた感触と同レベルです。
標準レベルの使い方でしたら、様々な用途で力を発揮できるでしょう。
同レベルのCPUを挙げておきますので、もし該当するCPUを搭載するノートパソコンを操作する機会があるのでしたら、参考にしてください。
| CPU | PassMark | TDP(W) | コア数 | スレッド数 |
|---|---|---|---|---|
| AMD Ryzen 5 7530U | 15335 | 15 | 6 | 12 |
| AMD Ryzen AI 5 330 w/Radeon 890M | 13845 | 28 | 4 | 8 |
| Intel Core i5-1334U | 13307 | 15 | 10 | 12 |
| AMD Ryzen AI 5 330 | 12905 | 28 | 4 | 8 |
| AMD Ryzen 5 5500U | 12725 | 15 | 6 | 12 |
上記は、それぞれのCPUを搭載したノートパソコンの中で、主要メーカーの公式サイトで良く見かけるものを選びました。
3DMark(グラフィック処理性能チェック)
Dell 14 (DC14255)のグラフィックス機能は、CPUに内蔵されておりますAMD Radeon 820Mグラフィックスを使用しています。
グラフィック専用チップを搭載しておりませんので、高い数値は望めません。
測定値は、参考値としてご利用いただければと思います。

この数値では、FPS重視のオンラインゲームは遊べないです。
FINAL FANTASY XIVベンチマーク
FINAL FANTASY XIV(以下FF14)は、大好きなオンラインゲームのひとつです。FF14で遊ぶときは、自作のデスクトップ機(高品質設定でスコアが13000ほど)を使用しています。
FF14はグラフィック機能が低めのパソコンでも設定次第で十分遊ぶことができる素晴らしいゲームですので、Dell 14 (DC14255)でどの程度遊べるのかをベンチマークで調べてみました。
結果は以下のとおりです。
| グラフィック設定 | スコア |
|---|---|
| 標準 | 3839 |
| 高品質 | 2627 |
| 最高品質 | 1829 |
画質を落としても遊べないと思います。
このノートパソコンに興味のある方は、ゲーミング用途としてはお考えになっていないと思いますので、参考値としてご利用ください。
まとめ
レビューしたノートパソコンに搭載されたAMD Ryzen AI 5 330のCPU処理性能は、ビジネス向けとしてみた場合は普通に使えると思われますが、より高度な重たい処理(動画のエンコードや3Dレンダリング、科学技術計算など)を行うには非力です。
チャットの会話形式のAIや軽度の生成AIなどをローカルのAI機能で楽しむのでしたら、強力なNPUを搭載したDell 14 (DC14255)は良いと思いますが、本格的な生成AIなどCPU性能もグラフィック性能も必要となる使い方の場合はストレスを感じるかもしれません。
本当にCopilot+ PCを楽しむのでしたら、先のことを考えた場合、数万円高くなりますがDell 14 (DC14255)のAMD Ryzen AI 7 350を搭載したモデルを選択するのはアリだと思います。
ちなみにAMD Ryzen AI 7 350は、ハイエンド並みのCPU性能でおすすめです。
Dell公式サイト内のDell 14 ノートパソコンが表示されますので、ページ内右側の基本構成の選択で「New 14インチ」が選択されていることを確認後、少し下にスクロールしますと「カスタマイズオーダー」があります。
「今すぐカスタマイズ→」ボタンを押してプロセッサーのところで「AMD Ryzen™ AI 7 350 プロセッサー」を選択してください。
関連オプションの仕様変更についてのウインドウが表示されますので、「承認」ボタンを押してください。
これにより、本記事でご紹介する機種が表示されます。
最後までお読みいただきありがとうございました!





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