本記事では、Scratch（スクラッチ）3.0で使える「演算」カテゴリの「○/△」ブロックを実例付きで分かりやすく解説しております。
「○/△」ブロックは、プログラム内で2つの値を割り算するためのものです。
以下で詳しく具体的に解説します。
※プログラミングの世界では割り算は「÷」ではなく「/」（スラッシュ）を使います。
Scratch（スクラッチ）のプログラミングを学ぶ上で、個々のブロックの本質を理解することはとても大事なことだと考えます。
お役に立てれば幸いです。
Scratch（スクラッチ）の基本的なことや全般的な内容に関しましては以下の別記事をご覧ください。
「演算」の「○/△」 動作内容とオプション（Scratch3.0）
まずは基本的な動作や指定可能なオプションをご紹介します。
基本動作
- ふたつの数を割り算する
- 割り切れない場合は小数値になる
- 「○/△」ブロックはひとつの値ブロックとして使用できる
- ある値を0（ゼロ）で割った場合や0/0（ゼロ割るゼロ）の場合は特殊な値になる
個々の項目に関しましては次章で解説します。
ブロックの形状は値ブロックです。
ブロックに書いてある値を教えてくれます。
指定可能なオプション
以下の値を指定できます。
| 指定する場所 |
|---|
 （←赤枠部分） |
| 入力方法 |
| 手動、値ブロック |
| 指定する内容 |
| 数字 |
| 単位 |
| なし |
| 入力する文字種 |
| 半角数字 |
| 備考 |
| 小数やマイナス値も使用可能 |
| 指定する場所 |
|---|
 （←赤枠部分） |
| 入力方法 |
| 手動、値ブロック |
| 指定する内容 |
| 数字 |
| 単位 |
| なし |
| 入力する文字種 |
| 半角数字 |
| 備考 |
| 小数やマイナス値も使用可能 |
「演算」の「○/△」の主な使い方（Scratch3.0）
具体的な使い方を実例をまじえて解説します。
ふたつの数を足し算する
スプライトが割り算の答えを言うために「○○と言う」ブロックをスクリプトエリアに置いてください。
そして、「こんにちは！」と入力されている部分に「○/△」ブロックを入れます。
さらに、「○/△」ブロックの入力する部分の2カ所にお好きな数字を入力してください。
入力が終わりましたら、作ったブロックをマウスでクリックしてみましょう。
クリックする場所は数字の入力欄以外でお願いします。
タブレットの場合はブロックをタップします。
ステージ内のスプライトが自慢げに答えを言ってますね。
割り切れない場合は小数値になる
割り切れない割り算をやってみます。
例えば、11/3（11÷3の意味です）と入力して実行しますと、以下の結果の通り小数値となります。
「○/△」ブロックはひとつの値ブロックとして使用できる
2つの値を割り算した答えを、ひとつの値として別の計算を行わせることができます。
例えば、「○/△」ブロックの○と△に別の演算ブロックをそれぞれ入れて、4つの数字の合計を計算することもできます。
さらに重ね合わせることもできます。
足し算や引き算、掛け算の演算ブロックも用意されていますので、複雑な計算も可能です。
ある値を0（ゼロ）で割った場合、0/0（ゼロ割るゼロ）は特殊な値になる
以下の3種類について実際の結果をご紹介します。
なるべく0で割らないように気を付けましょう。
正数を0（ゼロ）で割った場合
結果は「Infinity」となります。無限大という意味になります。
負数を0（ゼロ）で割った場合
結果は「-Infinity」となります。マイナス無限大という意味になります。
0÷0の場合
結果は「NaN」となります。「Not a Number」の略です。
まとめ
プログラムの中では、計算する処理はとても基本的な処理ですが非常に重要です。
演算カテゴリのブロックの使い方を理解して楽しいプログラムを作ってみましょう！
本サイトでは他にもScratch（スクラッチ）に関する記事を公開しております。
よろしかったらご利用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました！
（参考）
困ったときはいつもこのサイトを参照しています
コメント