近年、AIは様々な分野に適用され、社会に多大な影響をもたらしています。
中でも生成AIは、人間がインプットしたデータに基づいて、クリエイティブなコンテンツを自動的に生成してくれます。
chatGPTやGeminiなどのAIチャットボットは、生成AIの仲間としてとても有名ですね。
現状、生成AIが行う処理は、皆さんがお持ちのパソコン上ではなく、クラウド上にありますサーバで行われることがほとんどです。
そのため、場合によっては個人情報や機密情報を外部のサーバに送信する必要がでてきます。
外部サーバに送信したくない場合でも、もし外部サーバで行っている処理をローカルパソコンで行ったとしたら、現在のレスポンスを維持することは難しいでしょう。
現在のパソコンでは、AIの特殊な処理を行うためにはパワー不足であることが原因に挙げられます。
これを解消するための手段として登場したのが、NPU(ニューラル プロセッシング ユニット)です。
本記事では、NPUの解説と現時点でNPUを搭載しているノートパソコンをご紹介します。
NPU搭載のデスクトップパソコンは、もう少し市場が温まってからにしようと思っています。
今後パソコンで行うことが当たり前になることが予想されるAI機能について、一足早く触れてみてはいかがでしょう。
なお、本記事の対象はWindowsパソコンのみとなります。
NPU(ニューラル プロセッシング ユニット)とは
これまでのパソコンは、エクセルなどによる表計算やワードなどによる文書作成、ブラウザによるネット閲覧やネットショップなどのサービス利用、画像系の編集や閲覧、エンジニアによるプログラム開発など、便利なアプリやツールを利用するためのプラットフォームとして使われています。
でも最近よく耳にするようになったAIの進歩によって、パソコンはより人間に近い相棒のような存在になりつつあるのではないでしょうか。
そこで登場するのが、NPU(ニューラル プロセッシング ユニット)です。
NPUは主にAI関連の処理を担当するプロセッサでして、CPU(パソコンの心臓部)やGPU(グラフィック処理を担当)と協力しながらAIの重たい処理を効率よく実行することができるようになります。
実のところNPUが無くてもAIの処理を行うことは可能なのですが、CPUやGPUだけでは実用に耐えられるパフォーマンスを発揮することは困難なんです。
これについては、後述します。
NPU搭載パソコンのメリット
AIが身近な存在になってきますと、パソコンを利用していつでもどこでも使いたくなってくると思います。
ところが、NPUが搭載されていない今までのパソコン環境では以下のような問題が出てきます。
- 現状のAI関係のサービスのほとんどはネット利用が前提
- AIの重たい処理をレスポンス良く処理することが困難
- AIの複雑な処理を行うと電力消費が多くなる
上の問題点を解決するために、NPUを搭載したパソコンが求められています。
パソコンにNPUを搭載することでどのようなメリットがあるのかについて、以下で3点ほど説明させてください。
AI処理のパフォーマンス向上
パソコンの心臓部であるCPUは、特別に得意な処理というものはなく、汎用的に設計されています。AI処理が不可能ということはありません。
GPUはグラフィック処理に特化していますが、AI処理も苦手ではありません。
このように、NPUが無くても処理は可能ですが、リアルタイム音声認識などに対して満足のいくパフォーマンスが出せるかといいますと苦しくなってきます。
NPUを搭載して、CPUとGPUの3つのプロセッサで協力してAI処理を行うことで、実用的に使えるレベルまで引き上げることが可能となるのです。
電力消費を抑える
NPUはAI処理に特化していますので、とても効率良く処理することができます。
また、その分消費電力を大きく抑えることが可能です。
もしGPUで同様のAI処理を行ったとしたら、ノートパソコンの場合はあっという間にバッテリーが無くなってしまうかもしれません。
NPUを搭載することで電力消費が抑えられることは、AIを実用化する上でとても大きなメリットだと考えます。
パソコンへのAI機能の組み込み
パソコンにNPUを搭載することで、高性能なAI機能や高度なAIツールなど、本格的なAI環境を利用することが出来易くなります。
例えば、顔認証や指紋認証などの生体認証はNPUが無くても可能です。でも、NPUを利用することによって認証の精度をアップさせることが可能になりますので、セキュリティ対策につながるのです。
また、NPUによって音声認識の処理速度や精度の向上が期待できますので、パソコンとの自然な対話を楽しむことが出来るようになります。
アプリによっては、NPU搭載パソコンだけが使える機能があったりもします。
このように、パソコンにAI機能を組み込むことによって、既存の機能をパワーアップさせるだけでなく、全く新しい機能を利用できるようになるというメリットを得ることも可能になります。
NPU搭載パソコンの活用事例
NPUを使用したAI機能の活用は、既に始まっています。
NPUを活用するためにはソフトウエアがNPUに対応している必要がありますので、AI機能に対応したアプリが登場してます。
特にAI機能と親和性が高いのは画像系のアプリでして、NPUに対応したアプリも多いです。
以下で、対応済みのアプリをご紹介しましょう。
画像・動画編集
画像・動画編集のアプリは、AIによる効能が分かりやすい分野といえます。
例えば、オブジェクト選択(特定範囲の切り抜き)や背景・ノイズなどの除去などは、従来から可能ではありますが、NPUを使用することで仕上がりがよりキレイになり、処理速度の向上や消費電力の低下などのメリットもあります。
以下は、有名メーカーのNPU対応済の画像系編集アプリの一例です。
アプリ名 | メーカー |
---|---|
PhotoDirector | CyberLink |
GIMP | GIMP |
Luminar Neo | Skylum Software |
クリエイティブ系アプリ
デザインや楽曲制作などのクリエイティブ分野のアプリも、AIとの親和性の高いジャンルでしょう。
AI機能は、主にクリエイターの方をサポートしてくれる部分で使われているようです。
例えば、音源のステム分離がAI機能によってこれまで以上に高品質に分離できるようになったり、生成AIによるデザインがより高精度になったりと、作業効率の大幅アップにつながります。
以下は、有名メーカーのNPU対応済のクリエイティブ系アプリの一例です。
アプリ名 | メーカー |
---|---|
djay PRO | Algoriddim |
Stable Diffusion | STABILITY AI |
NPUを搭載したWindowsパソコンのスペックの目安
NPUを搭載したパソコンをお選びになる際には、どのくらいのスペックの機種にするかを事前に決めた方が探す範囲を絞ることができますので、最適なパソコンに巡り合える確率が高くなると思います。
では、どのくらいのスペックのパソコンが良いのでしょうか。
これに関しましては、Microsoft社が提唱する「Copilot+ PC」の推奨スペックを目安にすると良いでしょう。
「Copilot+ PC」の推奨スペックを満たさないとAI機能が使えない、というわけではありません。
Microsoftが提供していますCopilot+ PC向けの機能の利用が可能となる条件ですので、その条件を満たしていない場合でも、他のNPUに対応したアプリのパフォーマンスは向上します。
ただし、「Copilot+ PC」のほうがより高度なAI機能を快適に使えるということはご理解いただけるでしょう。
以下が、「Copilot+ PC」の最小システム要件です。
部位 | スペック |
---|---|
プロセッサ | 40TOPS(※)の性能のNPU搭載 |
内蔵メモリ | 16GBのDDR5 or LPDDR5 |
ストレージ | 256GBのストレージ(SSD or UFS) |
その他 | Windows 11 の最小システム要件を満たす |
※ TOPSは1秒間に何兆回の演算を行えるかという性能値のことです。例えば、40TOPSは1秒間に40兆回の計算を行うことが可能です。
上の表のスペックについて、2点ほど補足させてください。
プロセッサについて
Windows11が動作するNPUを搭載したモバイル向けプロセッサは、現状では主にIntelとAMD、Qualcommの3社が製造・販売しています。
現時点(2025年7月)で、各社が販売しています対象プロセッサは以下の通りです。
メーカー | 対象プロセッサ |
---|---|
Intel | Intel Core Ultra シリーズ1 Intel Core Ultra シリーズ2 |
AMD | Ryzen AI 300シリーズ Ryzen 8000/7000シリーズの一部 |
Qualcomm | Snapdragon X Elite/Plusシリーズ |
Windows 11 の最小システム要件について
「Copilot+ PC」のプロセッサーと内蔵メモリ、ストレージのシステム要件は、Windows11の最小システム要件を、当然ですがクリアしています。
ですので、それ以外のWindows 11 の最小システム要件を以下に列挙します。
部位 | スペック |
---|---|
システムファームウエア | UEFI、セキュアブート対応 |
TPM | 2.0 |
グラフィックスカード | DirectX12以上 (WDDM 2.0ドライバー) に対応 |
ディスプレイ | 9インチ以上のモニター 8ビットカラー 720p以上 |
Windows11が登場して約4年になりますので、現在発売している標準的なパソコンでしたら、Windows 11の最小システム要件は満たしているでしょう。(2025年7月時点)
NPUを搭載したWindowsノートパソコンのご紹介
それでは、現在(2025年7月時点)購入可能なNPU搭載ノートパソコンを、ご紹介していきたいと思います。
掲載する機種は、ゲーミングPCやプロのクリエイター向けではなく、一般向けでコスパに優れた機種を選んでみました。
また、「Copilot+ PC」要件を満たす機種だけでなく、満たさないけど十分にAI機能を活用できる機種もご紹介しております。
以下でご紹介しますノートパソコンの内「Copilot+ PC」要件を満たす機種にはCopilot+ PCマークを付けておりますので、本格的なAI機能は不要とお考えの方はCopilot+ PCマーク無しの機種をご検討ください。
対象機種は、パソコンに搭載されたCPUのメーカー別に掲載します。
ノートパソコン
Intel(インテル)製CPU搭載機種
Lenovo IdeaPad 5i 2-in-1 Gen10(Lenovo(レノボ))

- メーカーは世界トップクラスのパソコン専門会社Lenovo(レノボ)
- NPUの性能は13TOPS
- 高性能USB端子を4基搭載
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(1920x1200) タッチパネル IPS 光沢あり |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 5 225H |
NPUの性能 | 13 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | なし |
無線LAN | Wi-fi 6 |
接続端子 | USB3.2 Gen2(Type‐C)x2、 USB3.2 Gen1(Type‐A)x2、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約200万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 約2.0kg |
- USBは高性能端子ができるだけ多く欲しい
- AIによって信頼性がアップした生体認証を使いたい
- MIL-SPEC(米軍の軍規格)に適合した堅牢性
搭載CPUは、IntelのCore Ultra 5 225Hです。Core Ultra 5のモバイル向けCPUの中では、トップクラスでして、かなり高性能です。
NPUの性能は13 TOPSでして、「Copilot+ PC」要件は満たしていませんが、AI機能を活用するには十分でしょう。
内蔵メモリは、最低でも16GBは欲しいところです。
モニターは14インチで、2in1機種としてはちょうど良い広さでしょう。タッチパネル搭載で顔認証可能なWebカメラ、4基の高性能USB端子、microSDカードリーダ内蔵、とオールマイティーに活躍しそうです。
でも、14インチモニター機種で約2kgと重めの本体重量が残念なポイントです。
モニターの色域が一般的なノートPCレベルなところも少し気になりますが、こちらは高性能な外部モニターを利用すれば問題ありません。
詳細はLenovo(レノボ)公式サイトでご確認ください。直近で100台以上カートに入れられている人気機種です。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
ThinkPad E14 Gen7 IAL プレミアム(Lenovo(レノボ))

- メーカーは世界トップクラスのパソコン専門会社Lenovo(レノボ)
- NPUの性能は13TOPS
- 高性能USB端子を4基搭載(内1基はThunderbolt 4)
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(1920x1200) IPS 光沢なし |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 7 255H |
NPUの性能 | 13 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 256GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 1Gbps |
無線LAN | Wi-fi 6 |
接続端子 | Thunderbolt 4 x1、 USB3.2 Gen2(Type‐C)x1、 USB3.2 Gen2(Type‐A)x1、 USB3.2 Gen1(Type‐A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約92万画素(720p) |
重量 | 約1.34kg |
- USBは最新規格の端子が欲しい
- AIによって信頼性がアップした生体認証を使いたい
- ThinkPadブランドが大好き
搭載CPUは、IntelのCore Ultra 7 255Hです。Core Ultra 7のモバイル向けCPUの中では、トップクラスでして、かなり高性能です。
NPUの性能は13 TOPSでして、「Copilot+ PC」要件は満たしていませんが、AI機能を活用するには十分でしょう。
内蔵メモリは最低でも16GBは欲しいところですが、NPUによるAI処理のメモリ使用分を加味した場合、CPUパワーを最大限に発揮するのでしたら、32GBあったほうが安心できると思います。
ハイパワーなCPUにNPU搭載、内蔵グラフィックの性能も高いですので、画像編集や軽度な動画編集などにも向いています。
搭載モニターの色域が一般的レベルで残念ですが、気になる場合は高性能な外部モニターを接続してください。
普段使いやビジネス用途、趣味の世界と、様々な用途でお使いください。
詳細はLenovo(レノボ)公式サイトでご確認ください。
HP OmniBook 7 14-fr スタンダードモデル(日本HP)

- メーカーは世界トップクラスのIT企業HPの日本法人である日本HP
- 高性能USB端子を4基搭載(内1基はThunderbolt 4)
- 500万画素の高解像度のIR機能付きWebカメラ搭載
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(1920x1200) IPS 非光沢 |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 5 225U |
NPUの性能 | 12 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wi-fi 7 |
接続端子 | Thunderbolt 4 x1、 USB3.2 Gen2(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-A)x1、 USB3.2 Gen1(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 500万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 1.41kg |
- AI機能を利用した高精度な生体認証を使いたい
- USBデバイスを多用するので高性能な端子が豊富だとありがたい
搭載CPUは、IntelのCore Ultra 5 225Uです。Core Ultra 5のモバイル向けCPUの中では、ミドルクラスでして、普段使いやビジネス用途にピッタリの性能です。
エントリクラスのNPUを搭載していますので、デジカメ系の趣味をお持ちの方でしたら、写真現像や軽度な動画編集などでAI機能を活用できるでしょう。
無線LANはWi-fi 7、Webカメラは500万画素で顔認証可能なIR機能付き、Thunderbolt 4搭載など、周辺デバイスはとても充実していまして、パソコンとしての総合力の高い点が評価できます。
詳細は日本HP公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
Copilot+ PCHP OmniBook X Flip 14-fm スタンダードモデル(日本HP)

- メーカーは世界トップクラスのIT企業HPの日本法人である日本HP
- 高性能USB端子を4基搭載(内1基はThunderbolt 4)
- 500万画素の高解像度のIR機能付きWebカメラ搭載
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(2880x1800)タッチパネル 有機EL DCI-P3 100% |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 5 226V |
NPUの性能 | 40 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wi-fi 7 |
接続端子 | Thunderbolt 4 x1、 USB3.2 Gen2(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-A)x2、 HDMI x1 |
Webカメラ | 500万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 1.39kg |
- 最先端のAI技術を仕事や趣味に活かしたい
- AIを利用した高度な生体認証を使いたい
- 周辺デバイスは可能な限り最新のものが良い
搭載CPUは、IntelのCore Ultra 5 226Vです。Core Ultra 5のモバイル向けCPUの中では、ミドルクラスでして、普段使いやビジネス用途にピッタリの性能です。
NPUは40 TOPSでして、Copilot+ PC要件を満たしています。
AI機能を使いこなすためのノートパソコンですので、内蔵メモリは最低でも16GBは欲しいです。
無線LANはWi-fi 7、Webカメラは500万画素でIR機能付き、Thunderbolt 4搭載など、周辺デバイスは充実しています。
また、画面の広さと本体の軽量さを兼ね備えた14インチモニターでタブレットとしても使える2in1タイプですので、AIを使って色々なことを試すことができるでしょう。
詳細は日本HP公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
AMD製CPU搭載機種
Copilot+ PC Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen10(Lenovo(レノボ))

- メーカーは世界トップクラスのパソコン専門会社Lenovo(レノボ)
- NPUの性能は50TOPS
- タブレットとしても使える2in1モデル
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(1920x1200)タッチパネル IPS 光沢あり |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | AMD Ryzen AI 5 340 |
NPUの性能 | 50 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wi‐fi 6 |
接続端子 | USB3.2 Gen2(Type-C)x2、 USB3.2 Gen1(Type-A)x2、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約200万画素(FullHD、IR機能付) |
重量 | 約1.6kg |
- カメラが趣味で高解像度の写真データの編集を大量に行う
- 趣味にAI機能を大いに活用したい
- 高性能なUSB端子を多用する
搭載CPUは、AMDのRyzen AI 5 340です。高性能なCPUは、NPUを最大限に活かしてくれます。
Copilot+ PC要件を満たしていますので、様々なAI機能を利用したアプリを快適に使うことができるでしょう。
CPU周りだけでなく、周辺デバイスも整っています。
4基の高性能USB端子や約200万画素の高解像度でIR機能付きのWebカメラなど、AIを活用した趣味の世界で活躍しそうなデバイスを完備しています。
また、14インチモニターのタッチパネル搭載の2in1タイプですので、タブレットのように使えます。
本体重量が約1.6kgで、14インチモニター機種としてはちょっと重たいところが気になる点ではあります。
詳細はLenovo(レノボ)公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
Copilot+ PC Lenovo Yoga Slim 7 Gen10(Lenovo(レノボ))

- メーカーは世界トップクラスのパソコン専門会社Lenovo(レノボ)
- NPUの性能は50TOPS
- モニターは有機ELで広色域・高性能
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(2880x1800)タッチパネル 有機EL 光沢あり DCI-P3カバー率100% |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | AMD Ryzen AI 5 340 |
NPUの性能 | 50 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wi‐fi 7 |
接続端子 | USB4(Type‐C)x2、 USB3.2 Gen1(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約200万画素(FullHD、IR機能付) |
重量 | 1.28kg |
- カメラが趣味で高解像度の写真データの編集を大量に行う
- 趣味にAI機能を大いに活用したい
- 高性能なUSB端子を多用する
搭載CPUは、AMDのRyzen AI 5 340です。高性能なCPUは、NPUを最大限に活かしてくれます。
Copilot+ PC要件を満たしていますので、様々なAI機能を利用したアプリを快適に使うことができるでしょう。
CPU周りだけでなく、周辺デバイスも整っています。
広色域な有機ELモニターは、高性能なカメラの写真データの編集や動画編集の作業に最適です。また、生成AIを多用される方にもおすすめです。
ちなみに、タッチパネルですが、2in1タイプではありませんので、タブレットのようには使えないようです。
2基のUSB4端子や最新のWi‐fi 7、高解像でIR機能付きのWebカメラも外せないポイントです。
本体重量が1.28kgと軽量な点も、とてもうれしいですね。
詳細はLenovo(レノボ)公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
Copilot+ PC mouse B5-A7A01SR-A(マウスコンピューター)

- メーカーはCMでおなじみのマウスコンピューター
- NPUの性能は50TOPS
- モニターはsRGB100%の広色域
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 15.3インチ 2560x1600 非光沢 sRGB100% |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | AMD Ryzen AI 7 350 |
NPUの性能 | 50 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB(8GBx2:デュアルチャネル) |
ストレージ | 500GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 1Gbps |
無線LAN | Wi-fi 7 |
接続端子 | USB4(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-C)x1、 USB3.2 Gen1(Type-A)x3、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約200万画素(FullHD、IR機能付) |
重量 | 1.7kg |
- USBは高性能な端子が多いとうれしい
- デジカメ写真を編集するので高色域なモニターが良い
- WebカメラはFullHDの高解像度が好み
搭載CPUは、AMDのRyzen AI 7 350です。
内蔵メモリは16GB搭載していますが、CPU性能から考えますと32GBでも良いでしょう。
Copilot+ PC要件を満たすNPUとの組み合わせは、AI機能を余すところなくフル活用される方に最適だと思います。
周辺デバイスについても文句の付け所がなく、幅広い用途で活躍できるでしょう。
約1.7kgの本体重量は、15インチノートパソコンとしては軽量です。
高性能なCopilot+ PCでスタートダッシュを決めたい方にとりましては、ぜひおすすめしたいノートパソコンのひとつです。
詳細はマウスコンピューター公式サイトでご確認ください。
Copilot+ PC HP OmniBook 7 Aero 13-bg スタンダードモデル(日本HP)

- メーカーは世界トップクラスのIT企業HPの日本法人である日本HP
- NPUの性能は50TOPS
- sRGBカバー率100%の広色域IPSモニターを搭載
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 13.3インチ 1920x1200 IPS 非光沢 sRGB100% |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | AMD Ryzen AI 5 340 |
NPUの性能 | 50 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB(SSD、NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wi-Fi 6E |
接続端子 | USB3.2 Gen2(Type-C)x2、 USB3.2 Gen2(Type-A)x1、 USB3.2 Gen1(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 500万画素(IR機能付) |
重量 | 0.97kg |
- デジカメ写真の現像に使用するのでモニターは高色域パネルが良い
- WebカメラはIR機能付きで高解像度が良い
- 長時間携帯するので本体重量は1kg未満が良い
搭載CPUは、AMDのRyzen AI 5 340です。
1kgを切る超軽量ノートPCとして大人気の日本HPのAeroシリーズに、Copilot+ PC要件を満たす高性能なNPUを搭載しています。
高性能で超軽量だけでもスゴイのですが、さらに高性能なNPUが加わりました。
Copilot+ PCを常に持ち歩く方にとりましては、ぜひ候補に入れていただきたいです。
モニターはsRGBカバー率100%の広色域ですので、カメラの趣味をお持ちの方で外出先で撮影した写真や動画の編集を行うニーズがあるかたにもピッタリだと思います。
広い画面が必要な場合は、外部モニターに接続すれば良いだけです。
詳細は日本HP公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
Qualcomm製CPU搭載機種
Copilot+ PC HP OmniBook X 14-fe スターターモデル(日本HP)

- メーカーは世界トップクラスのIT企業HPの日本法人である日本HP
- CPUはスマホに搭載されていて有名なSnapdragon
- NPUの性能は45TOPS
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(2240x1400)タッチパネル IPS 非光沢 |
初期OS | Windows11 Home ARM版 |
CPU | Qualcomm Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
NPUの性能 | 45 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wi‐fi 7 |
接続端子 | USB4(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 500万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 1.34kg |
- QualcommのCPUでARM版のWindowsを使いたい
- USBやWebカメラ、無線LAN機能などはできるだけ高性能なほうが良い
- 薄型・軽量なノートパソコンが欲しい
搭載CPUは、QualcommのSnapdragon X Plus X1P-42-100です。現時点で「Copilot+ PC」要件を満たすQualcomm製のCPUの中では、ミドルクラスの性能です。(2025年8月時点)
FPS系のゲームなど専用GPUが必要なアプリを使わないのでしたら、パワー不足でイライラすることは無いと思います。
無線LANはWifi 7、Webカメラは500万画素でIR機能付き、14インチノートパソコンで1.35kgという軽量さなど、パソコンとしての総合力が高い点が評価できます。
ただし、CPUがARM系ですので、WindowsもARM版になります。x86系のパソコンで利用していたアプリには、ARM版Windows上では動かないものも稀にありますので、事前に動作要件を確認されることをおすすめします。
※日本HPのEliteBookシリーズは法人向けモデルになりますが、個人でも購入可能です
詳細は日本HP公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
Copilot+ PC Inspiron 14 Plus (Snapdragon X Plus搭載)(Dell(デル))
- メーカーは世界トップクラスのIT企業Dell(デル)
- CPUはQualcomm製のSnapdragon X Plus X1P-64-100
- NPUの性能は45TOPS
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(2560x1600) タッチパネル WVA |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | Qualcomm Snapdragon X Plus X1P-64-100 |
NPUの性能 | 45 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi 7 |
接続端子 | USB4(Type-C)x2、 USB3.2 Gen1(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 200万画素(FullHD) |
重量 | 1.44kg |
- NPUの性能だけでなくCPU自体も高性能な機種が欲しい
- 便利で高性能なUSB4は必須
搭載CPUは、QualcommのSnapdragon X Plus X1P-64-100です。
CPU単体でも高性能ですので、写真データの編集や軽度な動画編集などがストレスなくできるでしょう。それにNPUが加わることで、さらにパフォーマンスがアップします。
Thunderbolt4端子が2基ありますので、外部ストレージや高性能外部モニターなど、高速なデータ転送速度が必要なデバイスをお使いになるのでしたら大変おすすめです。
CPUがARM系ですので、WindowsもARM版になります。x86系のパソコンで利用していたアプリには、ARM版Windows上では動かないものも稀にありますので、事前に動作要件を確認されることをおすすめします。
詳細はDell(デル)公式サイトでご確認ください。
Dell公式サイト内のInspiron 14 Plus ノートパソコンが表示されますので、ページ内右側のカスタマイズ部位のプロセッサーで「Snapdragon X Plus X1P-64-100」が選択されていることをご確認ください。
異なっている場合は、選択してください。
これにより、本記事でご紹介した機種が表示されます。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
まとめ
現在のAI機能の利用形態は、クラウド上にあるサービス(ChatGPTやGeminiなど)にデータを送信して、その結果を受け取る方法です。
パソコンに高性能なNPUを搭載することで、条件によってはクラウド上のサービスを利用することなく、あなたのパソコン内でAI処理が完結することが可能になります。
今までは、個人情報や内部情報など外部に出したくない情報をデータとして送信することに抵抗があった方でも、NPUを使用して高度なAI処理を遠慮なく利用することができるようになってくるでしょう。
今後、AIが身近になってくることは目に見えていますので、近い将来に常識となりえるAI技術をいち早く取り入れてみてはいかがでしょうか。
少しでもAIに興味のある方は、「Copilot+ PC」要件を満たすような高度なAI向きな機種だけでなく、エントリクラスのNPUを搭載した機種も含めてご検討されることをおすすめします。
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