近年、AIは様々な分野に適用され、社会に多大な影響をもたらしています。
中でも生成AIは、人間がインプットしたデータに基づいて、クリエイティブなコンテンツを自動的に生成してくれます。
chatGPTやGeminiなどのAIチャットボットは、生成AIの仲間としてとても有名ですね。
現状、生成AIが行う処理は、皆さんがお持ちのパソコン上ではなく、クラウド上にありますサーバで行われることがほとんどです。
そのため、場合によっては個人情報や機密情報を外部のサーバに送信する必要がでてきます。
外部サーバに送信したくない場合でも、もし外部サーバで行っている処理をローカルパソコンで行ったとしたら、現在のレスポンスを維持することは難しいでしょう。
現在のパソコンでは、AIの特殊な処理を行うためにはパワー不足であることが原因に挙げられます。
これを解消するための手段として登場したのが、NPU(ニューラル プロセッシング ユニット)です。
本記事では、NPUの解説と現時点でNPUを搭載しているパソコンをご紹介します。
今後パソコンで行うことが当たり前になることが予想されるAI機能について、一足早く触れてみてはいかがでしょう。
なお、本記事の対象はWindowsパソコンのみとなります。
NPU(ニューラル プロセッシング ユニット)とは
これまでのパソコンは、エクセルなどによる表計算やワードなどによる文書作成、ブラウザによるネット閲覧やネットショップなどのサービス利用、画像系の編集や閲覧、エンジニアによるプログラム開発など、便利なアプリやツールを利用するためのプラットフォームとして使われています。
でも最近よく耳にするようになったAIの進歩によって、パソコンはより人間に近い相棒のような存在になりつつあるのではないでしょうか。
そこで登場するのが、NPU(ニューラル プロセッシング ユニット)です。
NPUは主にAI関連の処理を担当するプロセッサでして、CPU(パソコンの心臓部)やGPU(グラフィック処理を担当)と協力しながらAIの重たい処理を効率よく実行することができるようになります。
実のところNPUが無くてもAIの処理を行うことは可能なのですが、CPUやGPUだけでは実用に耐えられるパフォーマンスを発揮することは困難なんです。これについては、後述します。
NPU搭載パソコンのメリット
AIが身近な存在になってきますと、パソコンを利用していつでもどこでも使いたくなってくるのですが、NPUが搭載されていない今までのパソコン環境では以下のような問題が出てきます。
- 現状のAI関係のサービスのほとんどはネット利用が前提
- AIの重たい処理をレスポンス良く処理することが困難
- AIの複雑な処理を行うと電力消費が多くなる
上の問題点を解決するために、NPUを搭載したパソコンが求められています。
パソコンにNPUを搭載することでどのようなメリットがあるのかについて、以下で3点ほど説明させてください。
AI処理のパフォーマンス向上
パソコンの心臓部であるCPUは、特別に得意な処理というものはなく、汎用的に設計されています。AI処理が不可能ということはありません。
GPUはグラフィック処理に特化していますが、AI処理も苦手ではありません。
このように、NPUが無くても処理は可能ですが、リアルタイム音声認識などに対して満足のいくパフォーマンスが出せるかといいますと苦しくなってきます。
NPUを搭載して、CPUとGPUの3つのプロセッサで協力してAI処理を行うことで、実用的に使えるレベルまで引き上げることが可能となるのです。
電力消費を抑える
NPUはAI処理に特化していますので、とても効率良く処理することができます。
また、その分消費電力を大きく抑えることが可能です。
もしGPUで同様のAI処理を行ったとしたら、ノートパソコンの場合はあっという間にバッテリーが無くなってしまうかもしれません。
NPUを搭載することで電力消費が抑えられることは、AIを実用化する上でとても大きなメリットだと考えます。
パソコンへのAI機能の組み込み
パソコンにNPUを搭載することで、高性能なAI機能や高度なAIツールなど、本格的なAI環境を利用することが出来易くなります。
例えば、顔認証や指紋認証などの生体認証はNPUが無くても可能です。でも、NPUを利用することによって認証の精度をアップさせることが可能になりますので、セキュリティ対策につながるのです。
また、NPUによって音声認識の処理速度や精度の向上が期待できますので、パソコンとの自然な対話を楽しむことが出来るようになります。
アプリによっては、NPU搭載パソコンだけが使える機能があったりもします。
このように、パソコンにAI機能を組み込むことによって、既存の機能をパワーアップさせるだけでなく、全く新しい機能を利用できるようになるというメリットを得ることも可能になります。
NPU搭載パソコンの活用事例
NPUを使用したAI機能の活用は、既に始まっています。
NPUを活用するためにはソフトウエアがNPUに対応している必要がありますので、AI機能に対応したアプリが登場してます。
特にAI機能と親和性が高いのは画像系のアプリでして、NPUに対応したアプリも多いです。
以下で、対応済みのアプリをご紹介しましょう。
画像・動画編集
画像・動画編集のアプリは、AIによる効能が分かりやすい分野といえます。
例えば、オブジェクト選択(特定範囲の切り抜き)や背景・ノイズなどの除去などは、従来から可能ではありますが、NPUを使用することで仕上がりがよりキレイになり、処理速度の向上や消費電力の低下などのメリットもあります。
以下は、有名メーカーのNPU対応済の画像系編集アプリの一例です。
アプリ名 | メーカー |
---|---|
PhotoDirector | CyberLink |
GIMP | GIMP |
Luminar Neo | Skylum Software |
クリエイティブ系アプリ
デザインや楽曲制作などのクリエイティブ分野のアプリも、AIとの親和性の高いジャンルでしょう。
AI機能は、主にクリエイターの方をサポートしてくれる部分で使われているようです。
例えば、音源のステム分離がAI機能によってこれまで以上に高品質に分離できるようになったり、生成AIによるデザインがより高精度になったりと、作業効率の大幅アップにつながります。
以下は、有名メーカーのNPU対応済のクリエイティブ系アプリの一例です。
アプリ名 | メーカー |
---|---|
djay PRO | Algoriddim |
Stable Diffusion | STABILITY AI |
NPUを搭載したWindowsパソコンのスペックの目安
NPUを搭載したパソコンをお選びになる際には、どのくらいのスペックの機種にするかを事前に決めた方が探す範囲を絞ることができますので、最適なパソコンに巡り合える確率が高くなると思います。
では、どのくらいのスペックのパソコンが良いのでしょうか。
これに関しましては、Microsoft社が提唱する「Copilot+ PC」の推奨スペックを目安にすると良いでしょう。
以下が、「Copilot+ PC」の最小システム要件です。
部位 | スペック |
---|---|
プロセッサ | 40TOPS(※)の性能のNPU搭載 |
内蔵メモリ | 16GBのDDR5 or LPDDR5 |
ストレージ | 256GBのストレージ(SSD or UFS) |
その他 | Windows 11 の最小システム要件を満たす |
※ TOPSは1秒間に何兆回の演算を行えるかという性能値のことです。例えば、40TOPSは1秒間に40兆回の計算を行うことが可能です。
上の表のスペックについて、2点ほど補足させてください。
プロセッサについて
Windows11が動作するNPUを搭載したプロセッサは、現状では主にIntelとAMD、Qualcommの3社が製造・販売しています。
現時点(2024年11月)で、各社が販売しています対象プロセッサは以下の通りです。
メーカー | 対象プロセッサ |
---|---|
Intel | Intel Core Ultra シリーズ2 |
AMD | Ryzen AI 300シリーズ |
Qualcomm | Snapdragon X Elite/Plusシリーズ |
Windows 11 の最小システム要件について
「Copilot+ PC」のプロセッサーと内蔵メモリ、ストレージのシステム要件は、Windows11の最小システム要件を、当然ですがクリアしています。
ですので、それ以外のWindows 11 の最小システム要件を以下に列挙します。
部位 | スペック |
---|---|
システムファームウエア | UEFI、セキュアブート対応 |
TPM | 2.0 |
グラフィックスカード | DirectX12以上 (WDDM 2.0ドライバー) に対応 |
ディスプレイ | 9インチ以上のモニター 8ビットカラー 720p以上 |
Windows11が登場して約3年になりますので、現在発売している標準的なパソコンでしたら、Windows 11の最小システム要件は満たしているでしょう。(2024年11月時点)
NPUを搭載したWindowsパソコンのご紹介
それでは、現在(2024年11月上旬時点)購入可能なNPU搭載パソコンを、ご紹介していきたいと思います。
対象機種は、パソコンに搭載されたCPUのメーカー別に掲載しました。
まずは、ノートパソコンからです。
ノートパソコン
Intel(インテル)製CPU搭載機種
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen9(メーカー:Lenovo(レノボ))

- メーカーは世界トップクラスのパソコン専門会社Lenovo(レノボ)
- NPUの性能は47TOPS
- Thunderbolt4端子を2基搭載
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 15.3インチ(2880x1800) タッチパネル IPS 光沢あり DCI-P3カバー率100% |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | Intel: Core Ultra 7 258V |
NPUの性能 | 47 TOPS |
内蔵メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi7 |
接続端子 | Thunderbolt4(TypeC)x2、 USB3.2 Gen1(TypeA)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約200万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 1.5kg |
- USBは最新規格の端子が欲しい
- 画像系のアプリを多用するので高色域のモニターが良い
- AIによって信頼性がアップした生体認証を使いたい
搭載CPUは、IntelのCore Ultra 7 258Vです。新登場のCore Ultraのシリーズ2の中では、中間に位置していますので、かなり高性能だと予想されます。
内蔵メモリは最低でも16GBは欲しいところですが、NPUによるAI処理のメモリ使用分を加味した場合、可能なら32GBはあったほうが良いと考えます。
搭載モニターは広色域で高解像度の15.3インチですので、AIを利用した画像系の処理を目的とされている場合は、最適なノートパソコンだと思います。
15インチノートパソコンで1.5kgという本体重量は、かなりの軽量でして、この機種のポイントのひとつです。
詳細はLenovo(レノボ)公式サイトでご確認ください。直近で100台以上カートに入れられている人気機種です。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
MousePro G4-I5U01BK-E(メーカー:マウスコンピューター)

- メーカーはCMでおなじみのマウスコンピューター
- NPUの性能は40TOPS
- 4基のUSB端子はすべて高性能
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(1920x1200) IPS 非光沢 |
初期OS | Windows11 Pro |
CPU | Intel: Core Ultra 5 226V |
NPUの性能 | 40 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB(8GBx2:デュアルチャネル) |
ストレージ | 500GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi7 |
接続端子 | Thunderbolt4(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-A)x1、 USB3.2 Gen1(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約500万画素(IR機能付) |
重量 | 0.946kg |
- USBは最新規格の端子が欲しい
- 頻繁に持ち歩くので超軽量機種が良い
- AIによって信頼性がアップした生体認証を使いたい
搭載CPUは、IntelのCore Ultra 5 226Vです。新登場のCore Ultraのシリーズ2の中ではエントリクラスですが、普段使い機種としては十分な性能です。
内蔵メモリは16GB搭載していまして、このクラスのCPUから考えますとちょうど良い容量でしょう。
14インチノートパソコンで1kgを切る超軽量機種は、いつでもどこでもAIを使い方にとっては最高のパートナーになってくれると思います。
MouseProシリーズは法人向けノートパソコンですが、もちろん個人購入も可能です。
詳細はマウスコンピューター公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
MousePro G4-I7U01BK-E(メーカー:マウスコンピューター)

- メーカーはCMでおなじみのマウスコンピューター
- NPUの性能は47TOPS
- 本体重量は1kgを切る超軽量機種
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(1920x1200) 非光沢 |
初期OS | Windows11 Pro |
CPU | Intel: Core Ultra 7 258V |
NPUの性能 | 47 TOPS |
内蔵メモリ | 32GB(16GBx2:デュアルチャネル) |
ストレージ | 500GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi7 |
接続端子 | Thunderbolt4(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-A)x1、 USB3.2 Gen1(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約500万画素(IR機能付) |
重量 | 0.946kg |
- USBは最新規格の端子が複数欲しい
- AIを使いこなしたいので内蔵メモリは32GB欲しい
- AIによって信頼性がアップした生体認証を使いたい
搭載CPUは、IntelのCore Ultra 7 258Vです。新登場のCore Ultraのシリーズ2の中ではミドルクラスの性能です。このクラスのCPUは、AIツールに慣れた方にちょうど良い性能だと思います。
内蔵メモリは32GB搭載していまして、CPU性能から考えますとちょうど良い容量でしょう。
高いCPUパワーでNPUも47TOPSと高性能、バッテリー容量も多めに搭載していますので、それだけでも申し分ないのですが、さらに1kgを切る本体重量というスゴいノートパソコンです。
高性能なCopilot+ PCでスタートダッシュを決めたい方にとりましては、ぜひおすすめしたいノートパソコンのひとつです。
詳細はマウスコンピューター公式サイトでご確認ください。直近で100台以上カートに入れられている人気機種です。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
Zenbook S 14 OLED (UX5406)(メーカー:ASUS(エイスース))
- メーカーはコンピュータやスマホ、その他パーツなどを製造販売する世界トップクラスのIT企業ASUS(エイスース)
- NPUの性能は47TOPS
- Thunderbolt4端子を2基搭載
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(2880x1800) 有機EL 光沢あり |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | Intel: Core Ultra 7 258V |
NPUの性能 | 47 TOPS |
内蔵メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi7 |
接続端子 | Thunderbolt4(Type‐C)x2、 USB3.2 Gen2(Type‐A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約200万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 1.2kg |
- USBは最新規格の端子が欲しい
- モニターは色鮮やかな有機ELパネルが好み
- AIによって信頼性がアップした生体認証を使いたい
搭載CPUは、IntelのCore Ultra 7 258Vです。Core Ultraのシリーズ2の中では、中間に位置していまして、かなり高性能です。
このくらいのパワーのCPUですと、内蔵メモリは16GB以上は搭載したいです。今回はNPU搭載機ですので、内蔵メモリは多めの方がおすすめです。ですので、32GB搭載機を選択しました。
Zenbook S 14 OLEDは、各種プロセッサーの高性能さだけでなく、最薄部が1.1cm、4スピーカー内蔵、IR機能付きカメラ、本体重量が1.2kgの軽量性など、ノートパソコンとしてのポテンシャルの高さに驚いてしまいました。
有機ELパネルのノートパソコンがお好みの方でしたら、購入を検討してみる価値のある機種だと思います。
詳細はASUS(エイスース)公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
THIRDWAVE F-14LN7LA(メーカー:ドスパラ)

- メーカーは秋葉原の老舗PC専門店ドスパラ
- NPUの性能は47TOPS
- 高性能USB端子を4基搭載
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(1920x1200) 非光沢 |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | Intel: Core Ultra 7 258V |
NPUの性能 | 47 TOPS |
内蔵メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi6E |
接続端子 | Thunderbolt4(Type‐C)x1、 USB3.2 Gen2(Type‐C)x1、 USB3.2 Gen2(Type‐A)x1、 USB3.2 Gen1(Type‐A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約200万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 0.95kg |
- USBは最新規格の端子が欲しい
- 画像系のアプリを多用するので高色域のモニターが良い
- AIによって信頼性がアップした生体認証を使いたい
搭載CPUは、IntelのCore Ultra 7 258Vです。CPU単体の性能は、ミドルレンジに位置付けられます。
このくらいのパワーのCPUですと、内蔵メモリは16GB以上は搭載したいです。今回はNPU搭載機ですので、内蔵メモリは多めの方がおすすめです。ですので、32GB搭載機を選択しました。
高性能なUSB端子が4基、本体重量が1kgを切る超軽量、IR機能付きカメラ内蔵など、周辺デバイスの性能も充実しています。
詳細はドスパラ公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
AMD製CPU搭載機種
Yoga Pro 7 Gen9(メーカー:Lenovo(レノボ))

- メーカーは世界トップクラスのパソコン専門会社Lenovo(レノボ)
- NPUの性能は50TOPS
- モニターは有機ELで広色域・高性能
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14.5インチ(2880x1800) 有機EL 光沢あり DCI-P3カバー率100% |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | AMD: Ryzen AI 9 365 |
NPUの性能 | 50 TOPS |
内蔵メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi6E |
接続端子 | USB4(Type‐C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約200万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 1.54kg |
- カメラが趣味で高解像度の写真データの編集をほぼ毎日大量に行う
- 趣味にAI機能を大いに活用したい
- 高性能なUSB端子を多用する
搭載CPUは、AMDのRyzen AI 9 365です。CPUパワーはかなり高く、ハイエンドユーザも満足するでしょう。
性能はトップクラスですが、価格はミドルクラスですので、様々なAI機能をお試しになりたい方は候補にいれても良いのではと思います。
スゴいのはCPUだけではなくて、モニターも高品質です。広発色な有機ELパネルで、DCI-P3カバー率が100%の広色域と、高性能なカメラの写真データの編集には相性ピッタリでしょう。
次々に進化している生成AIに興味がおありでしたら、このノートパソコンでデビューするのも良いかもしれません。
USB4端子の他に、高性能なUSB端子が2基ありますので、外部ストレージや高性能外部モニターなど、高速なデータ転送速度が必要なデバイスをお使いになるのでしたら大変おすすめです。
詳細はLenovo(レノボ)公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
Vivobook S 14 (M5406WA)(メーカー:ASUS(エイスース))
- メーカーはコンピュータやスマホ、その他パーツなどを製造販売する世界トップクラスのIT企業ASUS(エイスース)
- NPUの性能は50TOPS
- モニターは有機ELで広色域・高性能
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(2880x1800) 有機EL 光沢 |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | AMD: Ryzen AI 9 370 |
NPUの性能 | 50 TOPS |
内蔵メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi6E |
接続端子 | USB4(Type‐C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 約200万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 1.3kg |
- 軽量で薄型のノートパソコンが欲しい
- 趣味にAI機能を大いに活用したい
- 高性能なUSB端子を多用する
搭載CPUは、AMDのRyzen AI 9 370です。CPUパワーはかなり高く、ハイエンドユーザも満足するでしょう。
性能はトップクラスですが、価格はミドルクラスですので、様々なAI機能をお試しになりたい方は候補にいれても良いのではと思います。
高性能なCPU単体でも画像編集や動画編集も快適に作業できるのに、さらにNPUのパワーを追加してAI機能の恩恵も受けられます。
3基のUSB端子は全て高性能で、1.3kgの本体重量、高解像度な3Kモニター、1.4cmの超薄型と、Copilot+ PCじゃなかったとしても、とても魅力的なノートパソコンです。
詳細はASUS(エイスース)公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
Qualcomm製CPU搭載機種
HP EliteBook Ultra G1q AI PC(メーカー:日本HP)

- メーカーは世界トップクラスのIT企業HPの日本法人である日本HP
- CPUはスマホに搭載されていて有名なSnapdragon
- NPUの性能は45TOPS
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(1920x1200) IPS 非光沢 |
初期OS | Windows11 Pro ARM版 |
CPU | Qualcomm: Snapdragon X Elite X1E-78-100 |
NPUの性能 | 45 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi 7 |
接続端子 | USB4(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-C)x1、 USB3.2 Gen2(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 500万画素(フルHD、IR機能付) |
重量 | 1.35kg |
- QualcommのCPUでARM版のWindowsを使いたい
- USBやWebカメラ、無線LAN機能などはできるだけ高性能なほうが良い
- 薄型・軽量なノートパソコンが欲しい
搭載CPUは、QualcommのSnapdragon X Elite X1E-78-100です。現時点で「Copilot+ PC」要件を満たすQualcomm製のCPUの中では、上位クラスの性能です。(2024年11月時点)
FPS系のゲームなど専用GPUが必要なアプリを使わないのでしたら、パワー不足でイライラすることは無いと思います。
高性能なのはCPUだけではなくて、無線LANはWifi 7、Webカメラは500万画素でIR機能付き、14インチノートパソコンで1.35kgという軽量さなど、パソコンとしての総合力が高い点が評価できます。
ただし、CPUがARM系ですので、WindowsもARM版になります。x86系のパソコンで利用していたアプリには、ARM版Windows上では動かないものも稀にありますので、事前に動作要件を確認されることをおすすめします。
※日本HPのEliteBookシリーズは法人向けモデルになりますが、個人でも購入可能です
詳細は日本HP公式サイトでご確認ください。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
Inspiron 14 Plus (Snapdragon X Elite搭載)(メーカー:Dell(デル))
- メーカーは世界トップクラスのIT企業Dell(デル)
- CPUはQualcomm製のSnapdragon X Elite X1E-80-100
- NPUの性能は45TOPS
カテゴリ | スペック |
---|---|
モニター | 14インチ(2560x1600) タッチパネル WVA |
初期OS | Windows11 Home |
CPU | Qualcomm: Snapdragon X Elite X1E-80-100 |
NPUの性能 | 45 TOPS |
内蔵メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB(SSD,NVMe) |
有線LAN | 無し |
無線LAN | Wifi 7 |
接続端子 | USB4(Type-C)x2、 USB3.2 Gen1(Type-A)x1、 HDMI x1 |
Webカメラ | 200万画素(フルHD) |
重量 | 1.44kg |
- NPUの性能だけでなくCPU自体も高性能な機種が欲しい
- 便利で高性能なUSB4は必須
搭載CPUは、QualcommのSnapdragon X Elite X1E-80-100です。
CPU単体でも高性能ですので、写真データの編集や軽度な動画編集などがストレスなくできるでしょう。それにNPUが加わることで、さらにパフォーマンスがアップします。
Thunderbolt4端子が2基ありますので、外部ストレージや高性能外部モニターなど、高速なデータ転送速度が必要なデバイスをお使いになるのでしたら大変おすすめです。
CPUがARM系ですので、WindowsもARM版になります。x86系のパソコンで利用していたアプリには、ARM版Windows上では動かないものも稀にありますので、事前に動作要件を確認されることをおすすめします。
詳細はDell(デル)公式サイトでご確認ください。
Dell公式サイト内のInspiron 14 Plus ノートパソコンが表示されますので、ページ内右側のカスタマイズ部位のプロセッサーで「Snapdragon X Elite X1E-80-100」を選択してください。
関連オプションの仕様変更についてのウインドウが表示されますので、「承認」ボタンを押してください。
これにより、本記事でご紹介した機種が表示されます。
有線LANのポートはありませんので、有線LANをお使いになる場合は別途LANアダプターが必要になります。
高いものから安いものまでいろいろな製品がありますが、下のレベルの製品で十分です。
USBの形状は、Type-Aです。お値段は高くなりますが、Type-Cのものもあります。
デスクトップパソコン
「Copilot+ PC」の要件を満たすデスクトップパソコンは、まだ市場に出回っていないようです。
国内外の主要メーカーサイトで探してみましたが、見つけられませんでした。
開発中の情報は得ていますので、年末くらいには登場するのではと思います。
見つけ次第、本記事を更新する予定です。
まとめ
現在のAI機能の利用形態は、クラウド上にあるサービス(ChatGPTやGeminiなど)にデータを送信して、その結果を受け取る方法です。
パソコンにNPUを搭載することで、クラウド上のサービスを利用することなく、あなたのパソコン内でAI処理が完結することが可能になります。
今までは、個人情報や内部情報など外部に出したくない情報をデータとして送信することに抵抗があった方でも、NPUを使用して高度なAI処理を遠慮なく利用することができるようになってくるでしょう。
今後、AIが身近になってくることは目に見えていますので、近い将来に常識となりえるAI技術をいち早く取り入れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
コメント