本記事では、Scratch(スクラッチ)3.0で使える「調べる」カテゴリの「○までの距離」ブロックを実例付きで分かりやすく解説しております。
「○までの距離」ブロックは、スプライトとマウスポインターまでの距離を知ることができます。スプライト間の距離も測定可能です。
以下でもっと具体的に解説します。
Scratch(スクラッチ)のプログラミングを学ぶ上で、個々のブロックの本質を理解することはとても大事なことだと考えます。
お役に立てれば幸いです。
Scratch(スクラッチ)の基本的なことや全般的な内容に関しましては以下の別記事をご覧ください。
「調べる」の「○までの距離」ブロック 形状とオプション(Scratch3.0)
本記事で解説しますブロックの形状と指定可能なオプションについて説明させてください。
ブロックの形状
ブロックの形状は値ブロックです。
ブロックに格納されている値を教えてくれます。
指定可能なオプション
以下の値を指定できます。
指定する場所 |
---|
(←赤枠部分) |
入力方法 |
プルダウンメニュー |
指定する内容 |
マウスポインター、他のスプライト |
単位 |
なし |
入力する文字種 |
なし |
備考 |
特記無し |
「調べる」の「○までの距離」ブロックの解説(Scratch3.0)
本記事で解説する内容や押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- ブロックに書かれている「距離」は2点間の直線距離のこと
- スプライトとマウスポインタ―の距離が分かる
- スプライトと他のスプライトの距離が分かる
具体的な使い方を実例をまじえて解説します。
ブロックに書かれている「距離」は2点間の直線距離のこと
「○までの距離」ブロックに書いてある「距離」は、対象スプライト(「○までの距離」ブロックをプログラム内に使用しているスプライト)と指定した対象(マウスポインター、もしくはスプライトの中心)の長さのことです。
長さの単位は、ピクセル(ステージ上に表示される点1つ分)になります。
Scratchのステージの広さは、横480x縦360(ピクセル)ですので、ステージの一番左端にスプライトが居る場合は、一番右端にあるマウスポインタ―との距離は480(ピクセル)ということになります。
ステージの背景は、Scratchの「Xy-grid-30px」という背景です。1マスは縦横30ピクセルになっています。
斜め方向の2点間の場合も、水平垂直方向と同じ長さで測定されます。
つまり、ある1点を中心とした円周上にあるものは全て同じ距離ということです。
スプライトとマウスポインタ―の距離が分かる
「○までの距離」ブロックには、ブロックが置かれているスプライトと○で指定されたもの(マウスポインタ―やスプライト)との距離が格納されています。
例えば、ネコスプライトのスクリプトエリアに「(マウスポインタ―)までの距離」ブロックを置いた場合は、ネコスプライトとマウスポインタ―間の距離がブロックに格納されます。
試しにネコスプライトのスクリプトエリアに「(マウスポインタ―)までの距離」ブロックを置いて、そのブロックをクリックしてみてください。
「248.646・・・」と表示されました。
これはネコスプライトの中心から、ブロックをクリックしたときのマウスポインタ―の距離になります。
マウスポインタ―はステージエリアから外れていますが、距離の測定は可能です。
以下のプログラムを作成して、スプライトとマウスポインタ―の距離の感じをつかんでみましょう。
できましたら、作成したブロックのどこかをマウスでクリックしてプログラムを実行します。
実行できたら、ブロックが黄色い枠で囲まれます。
マウスカーソルを動かしますと、ステージ内のスプライトが距離を教えてくれます。
スプライトの中心近くにマウスカーソルを置いてみてください。
距離が一桁になるときのマウスカーソルの位置を確認します。
このあたりがネコスプライトの中心ということになります。
※プログラムを止める場合は、ステージ上部にあります赤丸ボタンを押して下さい。
スプライトと他のスプライトの距離が分かる
ステージ上に複数のスプライトを置きますと、「○までの距離」ブロックのプルダウンメニューで選択することができるようになります。
試しに、風船(Balloon)を追加してみました。
「○までの距離」ブロックのプルダウンメニューにBalloonが追加されています。
これで、ネコスプライトと風船スプライトの距離を知ることができるようになりました。
下のネコスプライトのプログラムを作成して、動作を確認してみましょう。
※プログラムを止める場合は、ステージ上部にあります赤丸ボタンを押して下さい。
まとめ
複数のスプライトがどのくらい離れているかを知ることは、動きのあるプログラムを作る際に重宝するでしょう。
調べるカテゴリのブロックの使い方を理解して楽しいプログラムを作ってみましょう!
本サイトでは他にもScratch(スクラッチ)に関する記事を公開しております。
よろしかったらご利用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
(参考)
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