Scratch3.0入門 「制御」の「○回繰り返す」ブロック 使い方を実例付きで解説

Scratch10回繰り返すブロック

 本記事では、Scratch(スクラッチ)3.0で使える「制御」カテゴリの「○回繰り返す」ブロックを、実例付きで分かりやすく解説しております。

 「○回繰り返す」ブロックは、ブロックで囲まれた処理を複数回繰り返し実行するためのものです。

 以下でもっと具体的に解説します。

 Scratch(スクラッチ)のプログラミングを学ぶ上で、個々のブロックの本質を理解することはとても大事なことだと考えます。

 お役に立てれば幸いです。

 Scratch(スクラッチ)の基本的なことや全般的な内容に関しましては以下の別記事をご覧ください。

「制御」の「○回繰り返す」 動作内容とオプション(Scratch3.0)

 まずは基本的な動作や指定可能なオプションをご紹介します。

基本動作

  • 「○回繰り返す」ブロックで囲まれた処理を指定した回数繰り返す
  • 指定回数の実行が終わったらブロックの下の処理が実行される
  • 「○回繰り返す」ブロックの中に「○回繰り返す」ブロックを置くことも可能
  • 値に小数を入力すると四捨五入される

 個々の項目に関しましては次章で解説します。

 ブロックの形状はC型ブロックです。

 C型ブロックに囲まれたブロックをひとまとめに処理します。

指定可能なオプション

 以下の値を指定できます。

指定する場所
10回繰り返すブロックのオプション1(←赤枠部分)
入力方法
手動、値ブロック
指定する内容
ブロックで囲った処理を繰り返す回数
値は1以上(それ以外でもエラーにはならない)
単位
なし
入力する文字種
半角数字
備考
小数は四捨五入した整数になる

「制御」の「○回繰り返す」の主な使い方(Scratch3.0)

 具体的な使い方を実例をまじえて解説します。

「○回繰り返す」ブロックで囲まれた処理を指定した回数繰り返す

 「○回繰り返す」ブロックをスクリプトエリアに置いてください。

○回繰り返すブロックを置く

 次に「動き」の「○歩動かす」ブロックを「○回繰り返す」ブロックの中に入れます。

 もうひとつ、「○秒待つ」ブロックを「○歩動かす」のすぐ下に置きます。

○回繰り返すブロックにブロックを追加する

 「○回繰り返す」ブロックの入力欄に「3」、「○歩動かす」ブロックはそのまま「10」、「○秒待つ」ブロックはそのまま「1」をそれぞれ設定してください。

○回繰り返すブロックに値を設定する

 入力が終わりましたら、設置したブロックのどこかをマウスでクリックしてみましょう。

 クリックする場所は数字の入力欄以外でお願いします。

 タブレットの場合はブロックをタップします。

 ステージ内のスプライトが1秒間隔でちょっとずつ移動しましたでしょうか。

指定回数の実行が終わったらブロックの下の処理が実行される

 上で使用したプログラムに「○○と△秒言う」ブロックを追加します。

 追加する場所は、「○回繰り返す」ブロックのすぐ下です。

○回繰り返すブロックの下にブロックを追加する

 「○○と△秒言う」ブロックの設定値はそのままでいきましょう。

 設置したブロックのどこかをクリック(もしくはタップ)してみてください。

 ちょっとずつ3回移動したあとに「こんにちは!」が2秒表示されますね。

 このように「○回繰り返す」ブロックに指定した回数の処理を行った後は、すぐ下のブロックの処理にうつります。

「○回繰り返す」ブロックの中に「○回繰り返す」ブロックを置くことも可能

 上で作ったプログラムで「10歩動かす」ブロックを使いました。

 この「10歩動かす」ブロックは、「5歩動かす」ブロックを2回実行したのと、移動する距離は同じことになりますね。

 ということは「10歩動かす」ブロックを、「5歩動かす」ブロックを2回実行するブロックで置き換えることができそうです。

 やってみましょう。

○回繰り返すブロックを入れ子にする

 さきほど作ったプログラムと見比べてください。

 「10歩動かす」ブロックが以下のブロックと置き換わっています。

中に入れるブロック

 それでは設置したブロック上をクリック(もしくはタップ)してプログラムを動かしてみてください。

 スプライトの動きが微妙に2段階になっていますが、移動する距離は同じですね。

 このように「○回繰り返す」ブロックの中に「○回繰り返す」ブロックを置くことが可能です。

値に小数を入力すると四捨五入される

 最初に作成したプログラムの「○回繰り返す」ブロックの入力欄に「2.8」を入力して実行してください。

 スプライトは3回動いて「こんにちは!」と言います。

 つぎに「2.4」を入力して実行します。

 今度は2回動いて「こんにちは!」と言いました。

 このように「○回繰り返す」ブロックの入力値は小数の場合は四捨五入された値が使われます。

まとめ

 「○回繰り返す」ブロックのようなブロックをC型ブロックといいます。

 ブロックの形がアルファベットの「C」に似ていますね。

 C型ブロックを使いますと、同じ処理を繰り返し行うようなプログラムを短くすることができます。

 プログラミングに慣れている人が見た場合、C型ブロックを使った方がプログラムの処理を理解してもらいやすくなります。

 制御カテゴリのブロックの使い方を理解してプロっぽいプログラムを作ってみましょう!

 本サイトでは他にもScratch(スクラッチ)に関する記事を公開しております。

 よろしかったらご利用ください。

 最後までお読みいただきありがとうございました!

(参考)

Japanese Scratch-Wiki 公式サイト

困ったときはいつもこのサイトを参照しています

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