本記事では、Scratch(スクラッチ)3.0で使える「動き」カテゴリの「○秒で◇◇へ行く」ブロックを実例付きで分かりやすく解説しております。
「○秒で◇◇へ行く」ブロックは、指定した時間を費やしてランダムな位置やマウスカーソルの位置、他のスプライトの位置にスプライトを移動させるためのものです。
以下でもっと具体的に解説します。
Scratch(スクラッチ)のプログラミングを学ぶ上で、個々のブロックの本質を理解することはとても大事なことだと考えます。
お役に立てれば幸いです。
Scratch(スクラッチ)の基本的なことや全般的な内容に関しましては以下の別記事をご覧ください。
「動き」の「○秒で◇◇へ行く」 動作内容とオプション(Scratch3.0)
まずは基本的な動作や指定可能なオプションをご紹介します。
基本動作
- 指定した時間を費やしてランダムな位置に移動する
- 指定した時間を費やしてマウスのポインタ―の位置に移動する
- 指定した時間を費やして他のスプライトの位置に移動する
- スプライトが移動する速さは移動先が遠いと速くなる
個々の項目に関しましては次章で解説します。
ブロックの形状はスタックブロックです。
ブロックの上下に色んなブロックを重ねられます。
指定可能なオプション
以下の値を指定できます。
指定する場所 |
---|
(←赤枠部分) |
入力方法 |
手動、値ブロック |
指定する内容 |
時間 |
単位 |
秒 |
入力する文字種 |
半角数字 |
備考 |
小数値も入力可能 |
指定する場所 |
---|
(←赤枠部分) |
入力方法 |
プルダウンメニュー |
指定する内容 |
どこかの場所、マウスのポインター、<他のスプライト名> |
単位 |
なし |
入力する文字種 |
メニューから選択 |
備考 |
「動き」の「○秒で◇◇へ行く」の主な使い方(Scratch3.0)
具体的な使い方を実例をまじえて解説します。
指定した時間を費やしてランダムな位置に移動する
「○秒で◇◇へ行く」ブロックをスクリプトエリアに置いてください。
◇◇の部分は、すでにブロックに表示されています「どこかの場所」で大丈夫です。
○秒もそのままの「1」秒でいきましょう。
その状態で「1秒で(どこかの場所)へ行く」ブロックをマウスでクリックしてください。
クリックする場所は数字の入力欄以外でお願いします。
タブレットの場合はブロックをタップします。
ステージ内のスプライトがどこかの場所にスーッと移動しましたでしょうか。
ブロックを押すたびに違う場所に移動します。
指定した時間を費やしてマウスのポインタ―の位置に移動する
「○秒で◇◇へ行く」ブロックのプルダウンメニューを開いて、「マウスのポインター」を選択してください。
「○秒」はお好きな値を入力しましょう。
ここでは2秒にしてみました。
「マウスのポインター」が選択されている状態でブロックをクリックしても、その時点でマウスのポインターはステージの外にありますので、スプライトはステージの端のほうに行ってしまいます。
「2秒で(マウスのポインター)へ行く」ブロックを「ずっと〇〇」のC型ブロックの中に入れてください。
「ずっと〇〇」ブロックは制御カテゴリにあります。
その状態でブロックをクリックしてプログラムを実行します。
その後、ステージ上にマウスポインタ―を持っていってください。
マウスポインタ―にスプライトが近寄ってくるようになりましたね。
プログラムを止める場合は、ステージの上のピンク丸ボタンを押して下さい。
指定した時間を費やして他のスプライトの位置に移動する
移動先に使用するスプライトを追加します。
スプライトエリアの右下にありますアイコンをクリックして、他のスプライトを追加してみてください。
試しに「Truck(トラック)」スプライトを追加してみました。
「Truck(トラック)」はスプライト一覧のかなり下のほうにあります。
「○秒で○○へ行く」ブロックのメニューをみますと、「Truck」が追加されています。
「Truck」を選択して「○秒でTruckへ行く」ブロックをクリックしてみましょう。
ネコがトラックの場所にスーッと移動しますね。
ネコをステージ内の他の場所にドラッグしたあとで、もういちど「○秒でTruckへ行く」ブロックをクリックしますと、またトラックの場所に移動します。
スプライトが移動する速さは移動先が遠いと速くなる
すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、スプライトの移動先が異なると、スプライトの移動する速さが異なります。
これは、移動する時間は同じで移動する距離が異なりますので、結果として移動する速度が異なるというわけです。
移動する距離が長い場合ほど速度が速くなりますね。
「○秒で○○へ行く」ブロックの「○秒」の部分を、スプライトの移動する距離に応じて自動的に変えられるプログラムが作れれば、スプライトが常に同じ速さで動くようになります。
小学校では習わない数学が必要になりますのでちょっと難しいかもしれませんが、挑戦してみてはいかがでしょう。
まとめ
スプライトに動きを与えてあげますと印象がガラッと変わります。
動きカテゴリのブロックの使い方を理解して楽しいプログラムを作ってみましょう!
本サイトでは他にもScratch(スクラッチ)に関する記事を公開しております。
よろしかったらご利用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
(参考)
困ったときはいつもこのサイトを参照しています
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