日本で大人気のスマホといえばiPhoneですね。
2018年にはAndroidの勢いが増した感もあったのですが、2020年にはiPhoneが盛り返してきました。
人気の高いiPhoneですが、本体の価格のことを考えると、新しいスマホに買い替えようと思ってもキャリアの月額料金のこともありますので、どうしようか悩んでしまいますよね。
そのような方におすすめなのは、やはり格安SIMではないでしょうか。
iPhone本体の価格が多少高くても月額料金が格安ですので、キャリアから乗り換えることで、1年もすれば差額でiPhone1台を購入できるくらい安くなる場合もあります。
本記事では、格安SIMをiPhoneで使う方法や乗り換えるために必要な設定、おすすめな格安SIMなどの情報を提供しております。
使いたい物を我慢せずに使う方法がわかります!
本サイト「格安SIM道しるべ」での調査対象MVNOは以下のとおりです。
OCN モバイル ONE | IIJmio |
mineo | BIGLOBEモバイル |
ロケットモバイル | b-mobile |
イオンモバイル | QTmobile |
DTI SIM | nuro mobile |
exciteモバイル |
※順不同です
そもそも格安SIMはiPhoneで使えるの?
最初にお答えしますが、格安SIMでiPhoneはもちろん使えます。
ただし、iPhone本体のSIMロック状態、機種などによってなんらかの制約を受ける場合があります。
でも、SIMロックが解除されているiPhone、もしくはSIMフリーiPhoneでしたらほぼ制約なく格安SIMを利用することが可能ですのでご安心ください。
以下でもう少し詳しくお話しします。
SIMロック状態による制約について
iPhoneをキャリアで購入された場合は各キャリアのSIMロックがかかった状態です。
ですので、格安SIMを選ぶ場合はiPhoneを購入したキャリアの回線が利用可能なMVNOを選ばなければいけないという制約がでてきます。
でもSIMロック解除をしてしまえばどの回線でも利用できるようになりますので、その制約はなくなります。
SIMロック解除のデメリットはありませんので、行うことをおすすめします。
解除の方法は次章で解説しておりますので、そちらをご覧いただければと思います。
SIMフリーのiPhoneは格安SIMを選び放題ですのでとても便利です。一番おすすめですね。
機種による制約について
ご存知の通り、iPhoneには以下の機種があります。
SIMフリーiPhone、もしくはSIMロック解除済みのiPhoneの場合、「iPhone 6」以降の機種(下の表の水色)でしたらどの格安SIMでもほぼほぼ使えます。
iPhone 12, mini, Pro MAX, Pro |
iPhone SE 2nd |
iPhone 11, Pro MAX, Pro |
iPhone X, XS, XS MAX, XR |
iPhone 8, 8 Plus |
iPhone 7, 7 Plus |
iPhone SE |
iPhone 6s, 6s Plus |
iPhone 6, 6 Plus |
iPhone 5, 5c, 5s |
「iPhone 5」シリーズは、au回線を選んだ場合にテザリングが使えない、などの機能的な制約を受ける場合があります。
MVNO各社で微妙に異なりますので、各社公式サイト内の「動作保証端末一覧表」でご確認ください。
キャリアで購入したiPhoneのSIMロック解除方法
MVNOはどこも同じようなサービスを提供しているのではなく、各社様々な工夫をこらして差別化を行うことで多様なユーザーにアピールしています。
キャリアによるSIMロックによって格安SIMの選択の幅が狭くなってしまうのは非常にもったいない話しです。
繰り返しになりますが、SIMロック解除はメリットばかりでデメリットはありませんのでぜひどうぞ。
SIMロック解除が可能なiPhone機種
SIMロック解除が可能なiPhoneは、3大キャリアとも同じでして、iPhone 6s以降の機種になります。(2021年4月時点)
以下の表の水色部分です。
iPhone 12, mini, Pro MAX, Pro |
iPhone SE 2nd |
iPhone 11, Pro MAX, Pro |
iPhone X, XS, XS MAX, XR |
iPhone 8, 8 Plus |
iPhone 7, 7 Plus |
iPhone SE |
iPhone 6s, 6s Plus |
iPhone 6, 6 Plus |
iPhone 5, 5c, 5s |
SIMロック解除が可能な条件
条件はキャリアによって異なります。
docomo
docomoで購入してから100日経過している必要があります。つまり101日目以降からSIMロック解除が可能ということです。
ただし、以下のいずれかの場合は100日経過せずにロック解除が可能です。
- iPhoneを一括で購入した、または分割で購入して全額支払い済み
- 以前にdocomoでSIMロック解除を行った経験があり、その受付から100日経過している
docomoを解約してしまった場合でも、上と同じ条件でSIMロック解除が可能です。
※中古スマホの対応
docomoは、2019年2月20日から、中古販売店で購入したり、知人から譲り受けたスマホでもSIMロック解除の手続きができるようになりました。
以下の条件に当てはまらないiPhoneのみ可能です。
- ドコモの販売店で分割払いで購入された日から100日経過していない
- 端末購入サポートが適用された日から100日経過していない
au
auで購入して101日目以降からSIMロック解除が可能です。
ただし、以下のいずれかの場合は100日経過せずにロック解除が可能です。
- iPhoneを一括で購入した、または分割で購入して全額支払い済み
- 以前にauでSIMロック解除を行った経験があり、その受付から101日目以降である
auを解約してしまった場合でも、上と同じ条件でSIMロック解除が可能です。
受け付けはショップのみとなります。
Softbank
Softbankで購入して101日目以降からSIMロック解除が可能です。
ただし、以下のいずれかの場合は100日経過せずにロック解除が可能です。
- iPhoneを一括で購入した、または分割で購入して全額支払い済み
- 以前にSoftbankでSIMロック解除を行った経験があり、その受付から101日目以降である
- 2017年12月1日(金)以降に、機種変更前の対象回線でSIMロック解除を行ったことがある
Softbankを解約してしまった場合でも、上と同じ条件でSIMロック解除が可能です。
受け付けはショップのみとなります。
SIMロック解除の手続き方法
キャリアによって若干異なります。
docomo
- パソコンやスマホで「My docomo」にログインして行う(無料!)
- 電話番号「115」で手続きする(有料:3300円(税込))
- docomoショップで行う(有料:3300円(税込))
au、Softbank
- パソコンやスマホで「My au」や「My Softbank」にログインして行う(無料!)
- 各ショップで行う(有料:3300円(税込))
Myページで行う方法はとても簡単ですし、無料ですのでとてもおすすめです。
詳細は各キャリアの公式サイトでご確認ください。
「SIMロック解除 <キャリア名>」でググると一番上に出てきます。
<キャリア名>のところは「docomo」、「au」、「Softbank」で置き換えてください。
格安SIMを使うためのiPhoneの初期設定方法
格安SIMでiPhoneを使うためには、以下のような対応を行う必要があります。
今お使いのiPhoneを格安SIMに変える場合- MNP乗り換えを行う場合はMVNOに開通処理を依頼
- 格安SIMに挿し替える
- 格安SIM用のプロファイルのインストール
- 古い方のiPhoneの中身をパソコンのiTunesやiCloudを利用してバックアップを行う
- MNP乗り換えを行う場合はMVNOに開通処理を依頼
- 格安SIMを新iPhoneに挿す
- アクティベーション
- 格安SIM用のプロファイルのインストール
- 事前にバックアップした内容を新iPhoneに移行する
では以下で上の2つの場合について解説していきます。
なお、どちらの場合もWifiが利用できる場所で行う必要があります。
ご自宅にWifiがある場合は問題ありませんが、無い場合はお友達の自宅のWifiやWifiフリースポットなどを利用しましょう。
テザリングの利用は通信量がかなりの量になる場合がありますのでおすすめしません。
※MVNOの中には格安SIMを挿すだけでネットが使えるようになる場合もありますが、初期設定の通信量を考慮すると、やはりWifi環境で行った方が良いと思います。
※MVNOによって対応内容は異なります。初期設定の目安としてご利用いただければと思います。
今お使いのiPhoneを格安SIMに変える場合
MVNOに開通処理を依頼
開通処理といいますのは、MVNOに対して格安SIMの利用を開始する旨の意思表示を行うことです。
この処理の意味合いは、MNPの利用有無によって異なってきます。
MNPを利用された方
MNPを利用された方は、この開通処理によって、今までの携帯電話会社の解約処理と格安SIMの新規登録処理を開始します。
開通処理の依頼をしてしばらくしますと、今までの電話会社のSIMでは電話をすることもネットを利用することもできなくなります。
MNPではなく新規に格安SIMを申込まれた方
新規に格安SIMを申込まれた方は、開通処理が完了した時点から課金が始まることになります。つまり利用開始日として登録されるということです。
MVNOによっては、格安SIMを挿したスマホとMVNO間でなんらかの通信が発生した時点を利用開始と判断するところもあります。
詳細はMVNO各社の公式情報をご覧いただければと思います。
開通処理の依頼は以下の2つの方法のいずれかで行います。
- 各MVNOの開通処理の専用電話番号に電話する
- MVNO公式サイト内のあなた用のマイページから依頼する
もし開通処理を行わずそのままにした場合は、数日後にMVNO側で無条件に開通処理を開始します。
詳しくはMVNOから送られてきた送付物の中に説明書などが入ってますので、そちらをご覧ください。
格安SIMに挿し替える
スマホの電源が入っている場合は、電源ボタンを長押しして、電源を切ってください。
電源が切れたことを確認した後で、古い方のSIMを取り出します。
そして格安SIMをiPhoneに挿します。
SIMの取り出し方や挿し方は、お使いのiPhoneの取扱説明書などをご覧ください。
格安SIMを挿し終わりましたらスマホの電源を入れます。
格安SIM用のプロファイルのインストール
MVNOが提供しているプロファイルをインストールすることでネットが使えるようになります。
インストールの方法はMVNOによっていくつか方法があります。
- MVNOの公式サイトからダウンロードしてインストールする
- MVNOが提供している公式アプリを利用してインストールする
- 手動でひとつひとつ値を設定する
格安SIMと一緒に設定ガイドも入っているはずですので、そちらに記載されている内容でプロファイルのインストールを行って下さい。
※MVNOとiPhoneの型によってはプロファイルのインストールが必要ない場合もあります
新しいiPhoneで格安SIMを利用する場合
古い方のiPhoneの中身をパソコンのiTunesやiCloudを利用してバックアップを行う
バックアップは現在のiPhoneの契約が有効なときに行うことをおすすめします。
現在のiPhoneの解約を行ってしまいますと、新しいiPhoneへの移行漏れがあったとしても、過去の情報を参照することができなくなります。
バックアップの具体的な方法につきましては、現在お使いのキャリアの公式サイトをご覧いただければと思います。
MVNOに開通処理を依頼
開通処理といいますのは、MVNOに対して格安SIMの利用を開始する旨の意思表示を行うことです。
この処理の意味合いは、MNPの利用有無によって異なってきます。
MNPを利用された方
MNPを利用された方は、この開通処理によって、今までの携帯電話会社の解約処理と格安SIMの新規登録処理を開始します。
開通処理の依頼をしてしばらくしますと、今までの電話会社のSIMでは電話をすることもネットを利用することもできなくなります。
MNPではなく新規に格安SIMを申込まれた方
新規に格安SIMを申込まれた方は、開通処理が完了した時点から課金が始まることになります。つまり利用開始日として登録されるということです。
MVNOによっては、格安SIMを挿したスマホとMVNO間でなんらかの通信が発生した時点を利用開始と判断するところもあります。
詳細はMVNO各社の公式情報をご覧いただければと思います。
開通処理の依頼は以下の2つの方法のいずれかで行います。
- 各MVNOの開通処理の専用電話番号に電話する
- MVNO公式サイト内のあなた用のマイページから依頼する
もし開通処理を行わずそのままにした場合は、数日後にMVNO側で無条件に開通処理を開始します。
詳しくはMVNOから送られてきた送付物の中に説明書などが入ってますので、そちらをご覧ください。
格安SIMを新iPhoneに挿す
スマホの電源が入っている場合は、電源ボタンを長押しして、電源を切ってください。
電源が切れたことを確認した後で格安SIMをiPhoneに挿します。
挿す方法は、お使いのiPhoneの取扱説明書などをご覧ください。
格安SIMを挿し終わりましたらスマホの電源を入れます。
アクティベーション
新品のiPhoneや初期化処理を行ったiPhoneは、初期設定を行わないと使用することができません。
この初期設定のことをアクティベーション(アクティベートという場合もあり)といいます。
アクティベーションはSIMが挿してあるiPhoneじゃないとできませんのでご注意ください。
新品のiPhoneの電源を入れますと、「こんにちは」(もしくはHello)と表示されると思います。
その後、使用言語やキーボードの設定、Wifiの設定、Apple IDの設定を行うことでiPhoneが使える状態になります。
Apple IDはご存知だと思いますので省略します。
詳しい設定内容はMVNOの設定ガイドをご覧いただければと思います。
格安SIM用のプロファイルのインストール
MVNOが提供しているプロファイルをインストールすることでネットが使えるようになります。
インストールの方法はMVNOによっていくつか方法があります。
- MVNOの公式サイトからダウンロードしてインストールする
- MVNOが提供している公式アプリを利用してインストールする
- 手動でひとつひとつ値を設定する
格安SIMと一緒に設定ガイドも入っているはずですので、そちらに記載されている内容でプロファイルのインストールを行って下さい。
※MVNOとiPhoneの型によってはプロファイルのインストールが必要ない場合もあります
事前にバックアップした内容を新iPhoneに移行する
バックアップしたデータを新しいiPhoneに移行する具体的な方法につきましては、MVNOの公式サイトをご覧いただければと思います。
iPhoneを使うのにおすすめなMVNO
どのMVNOでもiPhoneは使えますのでお好きな会社をお選びになれば良いのですが、しいて言うなら 3大キャリアの回線が全て使えるところが良いと思います。
3つの回線(docomo回線、au回線、Softbank回線)が選び放題になるのはとても便利でお得です。
3回線全て利用可能なMVNOは、私の調査対象の中では以下の4社です。
MVNO | ポイント |
---|---|
mineo | 「マイネ王」という公式コミュニティサ イトによって、会員同士の助け合いによ ってよりお得に楽しく利用できます。 |
QTモバイル | 24時間無制限かけ放題を提供している MVNOになります。 |
nuro mobile | ソニーグループの会社が運営するMVNO です。 プランはシンプルでハマれば快適です。 |
ロケットモバイル | ポイントを稼ぐことでお得に利用できます。 |
本サイト「格安SIM道しるべ」でも上記MVNOについて詳しく解説した記事があります。よろしかったらご利用ください。
公式サイトはこちらです。
まとめ
iPhoneで格安SIMを使うことの不安は無くなったでしょうか?
3大キャリアで購入した日本企業のスマホは、SIMロック解除が掛かっているのは当然ですが、利用可能な電波の種類も各キャリアに限定された作りになっているんですよね。
つまり、auで購入したスマホはauの電波が一番拾いやすいし、docomoで購入したスマホはdocomoの電波が一番拾いやすい、といった感じです。
同じ種類のスマホでも各キャリア独自仕様になってるんです。
だからキャリアで購入したスマホで格安SIMを使う場合は、基本的に購入したキャリアの回線を利用したほうが良いことになります。
でもこれでは選択の幅が狭くなってしまいますよね。
でもiPhoneの場合はキャリアで購入したスマホでも、そのキャリアの電波だけが拾いやすい作りにはなっていません。
3大キャリアの回線のどれでも普通につながるように作られています。
ですのでSIMロック解除をしてしまえば、格安SIMでどの回線を使っても普通に使えることになります。
ぜひあなたにピッタリの格安SIMでお得にiPhoneを使い倒してください!
MVNOをお選びになる際には本サイト「格安SIM道しるべ」をご利用いただきますと少しはお役に立てると思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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