本記事では、Scratch(スクラッチ)3.0で使える「調べる」カテゴリの「○色に触れた」ブロックを実例付きで分かりやすく解説しております。
「○色に触れた」ブロックは、スプライトが指定した色と重なったことを知ることができます。
以下でもっと具体的に解説します。
Scratch(スクラッチ)のプログラミングを学ぶ上で、個々のブロックの本質を理解することはとても大事なことだと考えます。
お役に立てれば幸いです。
Scratch(スクラッチ)の基本的なことや全般的な内容に関しましては以下の別記事をご覧ください。
「調べる」の「○色に触れた」ブロック 形状とオプション(Scratch3.0)
本記事で解説しますブロックの形状と指定可能なオプションについて説明させてください。
ブロックの形状
ブロックの形状は真偽ブロックです。
ブロックに書いてある条件を確認します。
指定可能なオプション
以下の値を指定できます。
指定する場所 |
---|
(←赤枠部分) |
入力方法 |
手動 |
指定する内容 |
1. 色、鮮やかさ、明るさで色を指定する 2. マウスポインタでクリックした場所の色を指定する |
単位 |
なし |
入力する文字種 |
なし |
備考 |
特記無し |
「調べる」の「○色に触れた」ブロックの解説(Scratch3.0)
本記事で解説する内容や押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 色の設定はマウスのポインタで目的の色をクリックして行うのが簡単
- スプライトの一部が特定の色と重なったことが分かる
- 背景の色と重なったこともわかる
具体的な使い方を実例をまじえて解説します。
色の設定はマウスのポインタで目的の色をクリックして行うのが簡単
試しに、ネコが何かにぶつかったら「痛い!」と叫んでもらいましょう。
以下のプログラムを作ってみてください。
※「◇まで繰り返す」ブロックの中に「○色に触れた」ブロックをセットします。「○色に触れた」ブロックの向かって左端を、セットする部分に近づけると入れやすいです。
ぶつかる相手のスプライトを追加します。
スプライトエリア下にあるアイコンをクリックして、クマ(Baer)を選んでみました。
ネコとクマを適当な間隔で横に配置してください。スプライトはマウスでドラッグ&ドロップして動かします。
スプライトエリアのネコアイコンをクリックして再度プログラムを表示します。
「○色に触れた」ブロックの○部分の色とクマスプライトの色は異なっていますので、このままですとネコは素通りしてします。
色を指定するために、「○色に触れた」ブロックの○の部分をマウスでクリック(タブレットはタップ)してください。
以下のメニューが表示されました。
メニュー内の3つのスライダーバーで色を指定することもできますが、目的の色に合わせるには時間がかかりますし面倒です。
通常はメニューの下の方にありますアイコンを使います。
アイコンを押しますとステージ以外の部分が暗転しますので、ステージ上にマウスカーソルを移動させます。
そうしますと下の図のようにステージ上の絵が円状に拡大表示されまして、その円の中心に小さな四角形が表示されます。
この小さな四角形を指定したい色の場所に持っていき、マウスで左クリックしますと、その色が設定されることになります。
クマスプライトの身体の色が設定されました。
スプライトの一部が特定の色と重なったことが分かる
前節のプログラムで色の設定まで出来上がりましたら、ステージ上部にあります緑旗アイコンを押してみましょう。
ネコスプライトが向かって右方向に動き出して、クマのおしりにぶつかって「痛い!」と叫びましたね。
このプログラムでは、ネコがクマにぶつかったから「痛い!」と言ったように見えますが、ネコが指定した茶色い物体にぶつかったから「痛い!」と言ったことになります。
背景の色と重なったこともわかる
スプライトではなく、背景の色でも同じことが可能です。
試してみましょう。
ステージエリア下のアイコンで背景一覧を表示して背景を変えてみてください。
ここではUnderwater(水中)の背景にしてみました。
前節のプログラムを利用して動作確認します。スプライトエリアでネコアイコンを選択してください。
今回は背景内の珊瑚の色を設定してみましょう。
先ほどと同じように、珊瑚のピンクの部分に小さな四角形を持っていきまして色を指定します。
緑旗アイコンを押してみてください。
珊瑚にぶつかって「痛い!」と言ってくれましたでしょうか。
まとめ
スプライトが何かにぶつかったことをチェックする機能は、ゲームなどの動きのあるプログラムを作る場合にとても重宝します。
制御カテゴリのブロックの使い方を理解して楽しいプログラムを作ってみましょう!
本サイトでは他にもScratch(スクラッチ)に関する記事を公開しております。
よろしかったらご利用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
(参考)
困ったときはいつもこのサイトを参照しています
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